不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

2021-01-01から1年間の記事一覧

1泊くらいなら一人で留守番も大丈夫

下の子は夏休みに家族でキャンプがしたいと。 でも、テントとかではなくて、ロッジに泊まってBBQと川遊びがしたいと。 そんな都合のいい所、あるわけな・・・ありました。あるんですね、今は。 ということで、不登校の上の子が中2の時、家族で泊まりに行こう…

相談室も悪くないようだ

初めは部活に行ってみようかな、ということから始まったのですが、部活ついでに相談室にも行くようになりました。 直接の理由は、部活が始まる時間が日によって違っており、うまい具合に参加できないことが起こってきたからです。 我が子から話を聞くと、相…

不安定ながら相談室→部活の登校をしている

相談室→部活への登校も、最初は週に3回行ったかと思うと、まったく行かない週もあり、安定していたわけではありませんでした。 まあ、そこは「子どもにおまかせ」でした。 最初は、「おっ、今日は学校に行ったんだ」と喜んだり、「今日は行かなかったんだ」…

部活動がきっかけに

「部活に行ってみようかな~」(我が子) 「ん、はい?」(私) 「そうだね、いつ行ってもいいということだし、行っていいんじゃない」(私) 「ジャージでいいかな」(我が子) ちょっと調べてみると、部活動はジャージですることになっているようだ。 「ジ…

担任の先生によって違う?

我が子が中学2年生となり、担任の先生も変わりました。 校長面談で、「今度は経験のある先生が担任につきますよ」と言われていたので、どっちかなー、いい方に出るといいなー、と思っておりました。 1年生の担任の先生は、とってもいい人なのですが、しっか…

校長先生との三者面談がありました

年も明けて、ボチボチ2年生かな、と思っていたころ、担任の先生から連絡が。 「進級にあたって校長面談があります。いつなら来られますか?」 そうなんですねー。知らなかったー。まあ、確かに学校の先生としての気持ちは分かります。何もしないで、「はい、…

「学校に行かなくてもいい」の基本はあくまで「子どもにおまかせ」

私は、これまで何度も「学校に行かなくてもいい」と言ってきました。 我が子が「学校に行きたくない」となった時、最初はなんとか説得を試みました。しかし、頑として「学校に行かない」という我が子に、私は、「わかった。でも行きたくないということを、し…

親の親の理解を得るのは難しい

なんだかんだと、結局安定して不登校をしていると年末に。 いつもでしたら、年末は妻の実家に戻り、年始は私の実家に戻り、と子どもを連れて移動をしていました。子どもはお年玉がもらえるので、喜んで行っていましたが。 今年はどうしようかとなりました。 …

安定して家で過ごすのはいいですが、運動不足が…

もうすっかり不登校も安定してきました。 平日の日中も、家の中に我が子がいることは当たり前、自然になってきました。我が子は画像を加工したり、動画を作成したり、ゲームをしたり、yuotubeを見たり、猫の世話をしたりして過ごしています。 どうせ家にいる…

ほとんど外出しない

登校しなくなってからは、我が子はコンビニに行くこともあまりなくなりました。 不登校になって最初の方が、土日であればコンビニにアイスを買いに行ったりしていましたね。面倒くさいというのもあるでしょうが、やはり後ろめたさから外出が億劫なのかなと感…

友達はありがたい

さて、我が子が不登校になって、なんだかんだと数か月。我が子は日々の動画作成に夢中になっておりました。もちろん、ゲームもやっていましたけど。 そんな中、小学校以来の友達が土日などに時々遊びに来てくれます。小学生の時から、我が家に来て、リビング…

動画作成に夢中になる(でもYoutuberにはならないそうです)

ゲーム実況動画を作成して、Youtubeに投稿するようになった我が子。 作成途中の動画を見せてくれたり、アバターになる「ゆっくりキャラ」を見せてくれたり。新しいことを見つけると、「こういうこともできるんだよ」と報告してくれました。もう、この時点で…

子どもが動き始めた

「不登校でもいいよ」「学校に行かなくてもいいよ」と、かなりゆったりと、親子とも思えるようになりました。 何はともあれ、楽しく親子で家で生活しているというのは、いいですね。家にいると、心のエネルギーが補充される。これは大切です。 そのように安…

楽しく不登校する

不登校というと、「つらい」「ひきこもり」というワードを連想する。それは、不登校となった子の親のみならず、当の子どもも感じている。人間(人の間に生きる人)としては、当たり前の感情です。しかし、不登校であっても「それも当然」と、かなり自然に思…

それでも外の世界とつながって欲しい

フリースクールへの促しがひと段落しましたが、やはり、親としては少しでも外の世界とつながっていて欲しいと願う。 そこで、母親である妻が見つけてきたのが、田んぼを借りて稲を育てるというもの。NPO団体が主催しているもので、田んぼの一部を各家族が少…

子どもはどんな生活をしてるのか

さて、学校にも、相談室にも、フリースクールにも行かない。となった我が子。 どんな日常になったかというと、 6:45 起床 7:30 朝食 8:00~ youtube鑑賞、TVゲーム 12:00 昼食 13:00~ youtube鑑賞、TVゲーム 19:00 夕食 以降のyoutube+TVゲームは禁止 9:30 …

期待するとがっかりする

フリースクールの見学ができなかった日。 仕事から帰ってきた母親である妻が、「どうだった」と私に尋ねました。 「うん、行かなかったよ。駅まで歩いては行ったけどね。」(私) 「まあそうだろうと思った。それでも、駅までは行ったんだね。」(妻) 「う…

子どもこそ、不登校であることに劣等感や罪悪感を感じている

フリースクールに結局行かなかった日、近所の方の視線を受け、とても辛そうだった我が子を見て、考えました。 子どもこそ、学校に行かないことを「いけないこと」「ダメなこと」と感じているんだと。 Erikson,E.Hのライフサイクル論によれば、児童期の発達課…

再び、子どもにおまかせ

フリースクールを見学しに行く日がやってきた。 朝、子どもを起こしてご飯を食べる。 「どうだろう。大丈夫かな。あまり刺激しないように『行こう』と言おうかな」と、おっかなびっくりだった。父親である私の声のかけ方ひとつで、子どもの返事の方向性が変…

フリースクールという選択

学校に行かない、相談室にも行かない、部活だけでも行かない、となると、学校に行くのは無理かなあ。という感じになってきます。でも、できれば外部とのつながり、社会との接点を持ってい欲しいと思う。 そうすると、選択肢の一つにあがってくるのが、フリー…

相談室には行かない。部活は?

母親の希望に沿って、スクールカウンセリングや病院にも行った我が子ですが、相談室には行きたくないとのこと。どうも、スクールカウンセラーとは相性がいまいちなようで(妻談)、相談室に行くとスクールカウンセラーが居ると、子どもは思っていたようです…

薬は飲まない!

母親である妻が、我が子を診察させるべく見つけてきた病院は、比較的近くにある総合病院。そこの小児科には、子どもが肺炎で入院した際など、お世話になっている。その病院に、子どもの心療内科を行っている医師がおり、かなり信頼できそうとのこと。 話を聞…

まずは、相談室に登校してみたら、どう?

母親である妻は、我が子がこのままずっと学校に行かなくなり、家にひきこもってしまうことを恐れていた。当たり前の気持ちです。夫として、その妻の恐れの気持ちを否定してはいけない。私だってその気持ちはある。 妻は私に、「あなたは周りに不登校から社会…

ネット依存という言葉への恐怖

親の話し合いは続きながらも、当の我が子は学校に行っていない。 規則正しい生活を遅らせることは、親として絶対に必要という点では、私たち親の間でも合意ができているので、学校に行かない・行かせないにしても、今まで通りに朝起こし、夜寝させるようにし…

「子どもにおまかせ」と妻に伝えてみた

家に帰ると早速、妻に「子どもにおまかせしよう」と伝えてみた。 心理師の先輩の話は時々していたので、なんとなく話はしやすい。 しかし、妻は「でも、その先輩は自分で大検を取って、心理師になっているんでしょう。大学院も出て。そもそも優秀だったんじ…

子どもにおまかせ

我が子が学校にやはり行かなかった月曜日の翌日。火曜日も行かなかった。 誰かに相談したくなった。私が信頼している先輩心理師に相談する。彼は中学校に1度も行かず、大検で大学に行き、大学院を修了している。 私:「実は、私の子どもが学校に行かなくなり…

安全基地であること

安全基地は M.Ainsworthが提唱し、J.Bowlbyの愛着理論でも中心的な考えとなっています。健全な愛着を形成し信頼できる養育者をもった子どもは、養育者を安全基地とした探索活動を活発に行うことができます。 安全基地という考えは、乳児~幼児の研究で明らか…

基本的信頼

基本的信頼はE.H.Eriksonが提唱したライフサイクル論に含まれる概念です。人の発達を8段階に分けて、乳児期(0~1歳半)に達成すべき課題を基本的信頼としています。 乳児が信頼できる養育者から養育されることで、自分や他者を信頼できるようになる。この…

「学校に行きたくない」と言えた勇気を褒めた

「今日は学校に行きたくない」と言った月曜日。我が子は頑として制服を着ようとしなかった。 私たち両親は、必死に説得を試みた。 「どうして行きたくないんだい。」と話し合いをした。 「だって、毎回教室が変わるし、その班も毎回違うし。わからない!」 …

運命の月曜日が来た

金曜日の朝、「学校に行きたくない」と我が子が言い、頭から布団をかぶった。私は「いいよ」と言った。 ついに、次の月曜日の朝が来た。 朝、子どもを起こすのは私の役目だ。なかなか起きないが、頑張って起こす。 朝食をとり、着替える段になって、ついに我…