不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

相談室には行かない。部活は?

母親の希望に沿って、スクールカウンセリングや病院にも行った我が子ですが、相談室には行きたくないとのこと。どうも、スクールカウンセラーとは相性がいまいちなようで(妻談)、相談室に行くとスクールカウンセラーが居ると、子どもは思っていたようです。

そうそう、そのスクールカウンセリングに学校に行った際、ちょうどカウンセリングを終えて、廊下に出たら、小学校の仲のいい友達で、同じ部活に入った子が通りかかったそうです。

「おっ、部活行こー」と誘われて、「うん!」と元気に部活に行ったそうなんです。我が子が。

これには、私たち夫婦も少々色めき立ちました。「部活だけでも学校に行ってくれれば」と。

早速、我が子にも「部活だけ行くのでもいいと思うよ」「学校の部活の先生にお話ししておくよ」と話しました。

我が子も、部活だけなら行ってもいいかも、というまずまずな感じ。小学校の友達が同じ部活にいる、というのもかなり影響していそうです。

そこで、翌日の夕方に部活の先生に電話をしたところ、「部活だけ来るのでもいいよ」と言ってくれました。

仕事を終えて家に帰り、早速、我が子に「部活だけ行くのでもいいってよ」と伝えたました。

でも、我が子が「どうなんだろ?」という表情で、「いや、ママが『部活に行くと授業にも行かないといけなくなるかもよ』って言っていたよ」という返事で、部活はちょっと…という感じに。

えっ!? 何で?

子どものいない場所で妻に確認してみると、「部活に行くと担任の先生から学校にも来なよと言われるようになるんじゃないかと思って、そう言っておいた方がいいかと思って」とのこと。やはり、部活ではなく授業に出て欲しかったから、つい、ということでもあったよう。

うーん、正直がっかりしました。「何でそんな風に言っちゃうの!」と妻に言いたかったけど、もちろん言いません。それは止めた方がいい。妻も母親としていろいろ考えての行動ですから、その妻の行動をただ非難してしまうと、妻を追い詰めることになってしまう。「不登校の子の父親が妻を追い詰める」、これはまずいです。夫婦間が険悪になってしまう。この非常事態に、それはまずいですよね。我が子のためにも夫婦の協力は必要です。私は、我が子のためにと「グッと」言うのを我慢しました。

それから、「自分の考えが正しいと思いこみすぎる」と常々妻から指摘されていたので、それもあったかな…

「そうかー、学校の先生は部活だけでいいって言っていたんだけどな…。まあ、しょうがないよね。行かない感じになっちゃったかな。」と残念さは妻に伝えました。まあ、言外に「何でそんな風に言っちゃったの?」という非難は含めちゃっていましたね。

さすがに妻も「ああ、言わなければよかった。」と落ち込んでしまいました。さすがに、それはフォローをしておこうと思い、「まあ、どう言ったって部活に行くなら行くし、行かないなら行かないだから、子どもに言ったことは関係ないよ。」と本気で言いました。多分、妻がそう言わなかったとしても、部活には行かなかったと思っています。

そう、結論、「教室には行かないけど、部活にだけに行く」、なんてことがすぐ起こることはありませんでした。色めき立ちましたが、すぐ消えました。

学校が無理なら、もっと外に行き場を探してみよう。そう妻が思ったのも至極当然でした。