不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

知能検査をしました

不登校の我が子。不注意の問題があります。医師に診断してもらったわけではないので、診断名ではありませんが、私の経験からはそのように「みなして」います。

親としては、そこに配慮しながら子育てしてきましたが、学校ではそこまで十分にならないことも多々あります。

そのせいか、宿題を忘れたり、持ち物を忘れたりということはしょっちゅうでした。

 

我が子もだいぶ大きくなってきましたし、そろそろ自分のことを理解して、対応できるようにした方がよいと考えて、我が子にもその旨を話しました。

すると、我が子も「自分の得意なことと苦手なことを知りたい」ということだったので、知り合いにお願いして(もちろん料金は払いましたよ)知能検査のWISC-4をとりました。

 

WISCは知能を「言語理解(語彙の豊かさや言葉による推理力)」「知覚推理(推論する力や視覚情報の処理)」「ワーキングメモリ(複数の情報を同時に処理する力)」「処理速度(1つのことを情報処理するスピード)」に分けて把握することができます。

我が子は、言語理解・知覚推理・処理速度は高かったのですが、ワーキングメモリが非常に低かったのです。

だから、中学校に入って「学校生活のガイダンス」を受けていたら、一気にいろんなことを言われて、情報処理できずに間違ええたり、忘れたりして、「もう無理」となってしまったんだなーと納得しました。

我が子も、「そうだったんだー」とかなり納得していました。

その後、その苦手なところをどうやって補うか、一緒に話し合いました。

 

そして、学校の先生にも伝えて、我が子に合わせた対応をしてくれることになりました。

 

知能検査というと及び腰になりますが、己を知る、という意味では有益です。数値が高い低いで一喜一憂することはありません。高ければよいわけではありません。

でも、苦手なことを知ることで、対応策を取ることが可能になります。

 

誰でも、得意なことと苦手なことがあるのですが、その差が大きくなっていると、社会生活に苦労をしてしまうことがあります。

ちなみに、私もずいぶん昔ですがWAIS-R知能検査を取りました。最新バージョンとは違う指数が出るのですが、なるほどと思いました。