不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

それでも外の世界とつながって欲しい

フリースクールへの促しがひと段落しましたが、やはり、親としては少しでも外の世界とつながっていて欲しいと願う。

そこで、母親である妻が見つけてきたのが、田んぼを借りて稲を育てるというもの。NPO団体が主催しているもので、田んぼの一部を各家族が少しずつ借りて、代搔き、田植え、草取り、稲刈りなどを年間通じて楽しむというもの。お膳立てはNPOの人がやっておいてくれるので、気軽に参加するだけで済む。我が子は、以前小学校の授業の一環でやった稲作に興味をもって、余った苗を持って帰ってきて、家で育てました。そこで、「田んぼ」で稲育ててみない、という作戦です。

NPOの人のプロフィールをみると、世界を放浪していた人や、海外青年協力隊に参加していた人、フリーターなど、いろんな経歴の人が多い。私としても、「人生いろんな形があっていい、ということを実感してもらえるといいな」と思い、勧めてみました。

我が子は、とりあえず「やる」という反応だったので申し込むことに。

最初は4月の代搔き。これは楽しく参加しました。放牧されている山羊に草を食べさせたり、鶏に餌を食べさせたり、代搔き以外にも楽しくしていました。我が子本人は以前から、「都会より田舎がいい」といっており、のんびり過ごせるし良かったみたい。中2の子も来ており、仲良くなって一緒に行動していました。その子も、不登校なのかな、という感じで親子とおじいさんも一緒に来ていました。

代搔きは、田んぼを耕して水を入れるので、ぬるぬるになり、泥まみれ。走り回って楽しそうでした。

これは参加してよかったなと思いました。

ところが、5月の田植え。メインイベントですが、「行かない」との反応。うーん、無理に行かせても仕方がないし、私だけで行くことに。この前に一緒に遊んだ子の母親から「また会えると思って楽しみだったのに」と残念がられてしまいました。そうですよね。

8月は草取り、これは「行く」とのこと。そうなの。どうも、大掛かりなのが嫌なようで、パパと一緒に少しやるくらいがいいみたいでした。それに、草取りみたいな単純なことを続けるのがいい、とのこと。そうでした、我が子は注意障害があって同時処理が苦手。単純なことをする方がストレスがなくていいいのでした。「草取りはしたい」ということで、参加したようです。

実際には、少しやったら早く帰ろうと言ってきましたが。後でわかりましたが、やりたいTVゲームがあったらしい。NPOが用意してくれていたBBQにも参加せず、草取りが終わるとそそくさと帰りました。

草取りは楽しいということだったので、またしても母親である妻が「草取りボランティア」を探してきました。これは学校として学生にボランティアを経験させる試みの一環で、市として中高生向けにボランティアを集め、市の監督下で子どもたちにボランティアを経験させるというもの。ナース体験や酪農体験みたいなものは人気でしたが、草取りは不人気で、早速申し込めました。体調不良で行かなかったことはありましたが、3回中2回しっかりと参加していました。

草取りみたいなことが好きなんだな。

では、「稲刈り」は。不参加でした。最も楽しいはずの収穫には関心なし!

それはそれでいいかと、またしても私のみ参加しました。

まあまあ、やってみてよかったのかな?

来年はもういいかなとは思いましたけどね~