不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

楽しく不登校する

不登校というと、「つらい」「ひきこもり」というワードを連想する。それは、不登校となった子の親のみならず、当の子どもも感じている。人間(人の間に生きる人)としては、当たり前の感情です。
しかし、不登校であっても「それも当然」と、かなり自然に思えるようになると、楽になり、せっかくだから学校に行かないこの時間を楽しもうとなってきます。

私たちはそうでした。まずは、私が周囲の「元不登校児」の同僚たちから、「学校に行かなくても大丈夫」「子どもにおまかせしましょう」「心が元気なら自分で動くようになりますよ」というアドバイスと安心感を与えてもらい、そうしようと思えるようになりました。私は大学中退もしているし、同じだよね、という割り切りも早かったかと思いますが。次いで、母親である妻が、「無理させても、いいことない」と悟りました。そうすると、当の我が子もその雰囲気を察しますから、だんだんと伸び伸びと不登校して家にいることを楽しめるようになってきました。

最初は、ほとんどTVゲームをしていましたね。スプラトゥーンポケモンスマッシュブラザーズなどなど。ゲームの内容の吟味はしましたが、欲しいゲームソフトはほとんどなんだかんだと買ってあげていました。まあ、誕生日祝い、クリスマス、お年玉などで、年に3つ以上は買えますね。しかも、下の子もいるので、下の子のクリスマスなどでも買うので、それなりになります。

不登校の我が子は、ゲーム以外にお金を使うこともないので、なおさらでしょうか。

ゲームに制限をしなかったのは、「元不登校児」の先輩心理師の「不登校の時はテレビだけが唯一の拠り所だった」という言葉がとても大きかったです。そして、その判断は良かったと思っています。まあ、ゲーム禁止としてみたところで、親が二人とも仕事に行っているのですから、一人でいるときにゲームできますし。禁止しないで、子どもと話し合って、「19時以降はゲームをしない」という取り決めをしました。

こうなると、親から我が子に「ああしなさい」「こうしなさい」ということを一切言わなくなったので、ほとんど親子間のストレスがなくなりました。ポケモンスプラトゥーンは父親の私もやっているので、夜散歩しながらゲームの話をするのも楽しみになりました。

我が子は、リビングでゲームをしているので、すっかりリビングに定着しました。リビングの居心地が良いみたいです。すると、親子の会話も今まで通りできますし、元気にゲームしている我が子の様子は、親にとってもストレスではありません。子どもの笑顔を見ると、親もうれしくなります。

我が家には猫2匹いるので、その世話も頼むようにしました。まあ、我が子が学校帰りに拾ってきた捨て猫たちなので、本人も責任感をもって世話しています。

 

こうして、いろいろと外に連れ出そうとトライした後、不登校しながら楽しく家で過ごすことになりました。

 

すると、我が子は自分から動き始めたのです。