不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

子どもが動き始めた

不登校でもいいよ」「学校に行かなくてもいいよ」と、かなりゆったりと、親子とも思えるようになりました。

何はともあれ、楽しく親子で家で生活しているというのは、いいですね。家にいると、心のエネルギーが補充される。これは大切です。

そのように安定して不登校を続けること半年。すると、「ゲーム実況動画を作りたい」と我が子。ほう!それは予想外。

どうやら、youtubeでゲーム実況の動画をいろいろと見ているうちに、自分のやっているゲームを実況してみたくなったらしい。しかも、どうすれば作成できるのか、ちゃんと調べ上げていました。ゲーム実況はいくつかにカテゴライズされているようで、「ゆっくり実況」をしたいと言う。

そのためには、GimpというAdobephotoshopのようなフリーソフト、AviUtlという動画編集フリーソフト、ゆっくりMovieMakerという動画編集フリーソフトなどをインストールし、連携させる必要があります。また、フリーで提供されている画像なども必要になります。その方法が載っているサイトを検索して、教えてくれたのです。権利関係に問題がないか、ウイルスはないか、などを調べ、問題なさそうという作業を、我が子と一緒に行いました。無許可使用や無許可転載がやってはいけないことなど、ネット上のルールを一緒に学びつつ、導入しました。子どもは、無許可使用がダメなことなどは、既に知ってましたね。導入する方法の載っているサイト(とても丁寧でよかった)を見ながら、やや四苦八苦しつつ、なんとか導入し、ソフト面では動画作成が可能となりました。同時に、ゲームの様子を録画するための専用録画機も購入し、ハード面でも準備が整いました。

いざ、録画、作成。

最初のうちは、ゲームの録画に立ち合い、動画作成ソフトの使い方を一緒に学びながら、作成しました。しかし、2回目からは、子どもは勝手にソフトをいろいろといじくりながら、操作の仕方を習得していきました。うーん、その習得の速さはすごいな。大人の私はマニュアルを見ながら試みるのに、子どもは試行錯誤しながら、どんどんやり方を発見し、覚えていきます。

「よくできるね~」(私)

「なんとなく、こうかなってやっているうちに動きが分かってくるんだよ」(我が子)

さいころから、パソコンにかかわっていると、違うんですね。うーん、たいしたもんだ。率直に我が子を褒めました。

ここまで、しっかりとできたなら、「Youtubeに投稿したらいいよ!」と親。我が子はそこまでは思っていなかったようでしたが、ならばと投稿することに。

Youtubeの投稿規約などを、我が子と一緒に確認し、投稿してみました。

何はともあれ、Youtubeに初投稿!

意外にも、すぐ再生してもらえたりして、我が子としてはとてもうれしかったようです。自分の作品を誰かが見てくれる、評価してくれる。社会に認められるという意識を持つことができますものね。ネットだと直接ではないけれども、社会であることには変わりはありません。最初の作品は、数十回程度の再生数ですが、それでも数十人が見てくれた、というのは我が子にとって自信になったようです。

しかも、この動画作成という作業が、我が子の進路にも影響を与えることになるのです。