不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

1泊くらいなら一人で留守番も大丈夫

下の子は夏休みに家族でキャンプがしたいと。

でも、テントとかではなくて、ロッジに泊まってBBQと川遊びがしたいと。

そんな都合のいい所、あるわけな・・・ありました。あるんですね、今は。

ということで、不登校の上の子が中2の時、家族で泊まりに行こうとなりました。でも、上の子は行きたくないそうです。家族と行くのがいやということではなく、キャンプに行ってもすることないし。BBQはいいのだが、泊ってまでもしなくていい。キャンプで泊まっても、することなくなるし。

なるほど、そうかもね。

でも、下の子の事を思うと、キャンプはさせてあげたい。ふむ、上の子には一人で留守番をしてもらおう。1泊くらいなら大丈夫だろう。結構、我が子を信頼しています。やってはいけないということは、やらない。理由が納得できるものであれば、きちんと守れるのです。

そこで、出発前日、留守番中の動きを確認。昼ごはんは冷凍食品で済ませる。夕飯はコンビニに買いに行く。アイス買ってもよし。翌朝は、冷凍おにぎりを解凍して食べる。友だちが来ても、遊ばない。誰か来ても出ない。など申し合わせました。

室内はモニターでチェックできるので、そこで時々見ていることは伝え、夜に電話をすることにしました。

こうして、下の子と両親の私たちで、キャンプに出掛けました。キャンプでは川遊びしたり、卓球台でピンポンしたり、そしてBBQと満喫しました。下の子も大満足でした。

下の子は、両親を独り占めでしたので、それもよかったのかな。

上の子が不登校になってからは、やはり上の子にかなりの労力を割いていた感じは否めません。下の子はいい加減なことができない性格で、学校のことも嫌でもしっかりやらないと気が済まないので、結果、とてもよくできています。結果よくできているからいいかというと、そういうわけではありません。小学校の担任の先生からは、「成績もいいし、しっかりして、優等生で大丈夫」といい評価がされるのですが、ちょこちょこと「不満」や「怒り」をため込んでしまうので、小さなことでも丁寧に対応してあげることが大切な子です。

丸1日、下の子だけに向き合ってあげることができて、良かったなと思っています。

さて、不登校の上の子は、しっかりと留守番していました。夕飯もしっかりと済ませ、お風呂に入り、9時には寝床についていました。翌朝も、7時には起きていました。信頼して任せてしまった方がいい影響を与える子なのだと、改めて思いました。

自立していく心の成長を促していくことは、親として大切だけど難しい。不登校することも含めて、子どもにおまかせする、我が子にとって大切なことだとしみじみ思いました。