不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

相談室の先生が待ち構えていると「じゃ、帰ります」

不登校の我が子。とりあえず、毎日のように相談室に登校しています。午後1時からですが。

そんな我が子ですが、相談室に行こうと登校すると、我が子が来る頃に相談室の先生が窓から顔を出して待ち構えていることがあったそうです。

きっと、「あれ来てないな。もうすぐ来るかな。気になるな。」ということで、窓から顔をのぞかせているのでしょう。

さて、我が子、先生が窓から顔を出して待ち構えているのを見つけると、どうするのかというと、「じゃ、これで帰ります」と言って帰ってくるそうです。

あー、我が子ならそうしそう。親なので分かります。

 

親なので実感としては分かるのですが、「どういう心理が働いているのか」となると、ちょっと考え込んでしまいました。そこへ妻がズバリ「コントロールされるのが嫌なのよね」。

「そうだー、いいこと言うね。そうだよ!」(私)

「うちらの子はコントロールされる、支配されることをとても嫌うのよね。下の子もだけど。」(妻)

「そうだねー。その通りだ。下の子も、そして俺もね。」(パパ)

「そう、ほんと、あなたも!」(妻)

 

そうなんです。不登校の上の子は「管理されること」「コントロールされること」を非常に嫌うのでした。小4の時に、なぜだか習字を習わせることになったのですが、最初の先生は「自由に」書かせてくれる先生だったので、楽しく通っていました。しかし、むこうの都合で別の先生になったら「行きたくない」と。理由を聞くと「『こう直しなさい』『こう書きなさい』と厳しい(うるさい)」から。我慢できなかったようです。

小6に最初に通わせた英語教室もそうでした。「この単語を10回書きなさい」というのを繰り返すようで(それができていると中学入学後の英語授業が楽になるのは確かなので、塾の先生に非はないです)、「楽しくないし、つまらないし、行きたくない」と。

 

中学校の担任の先生とは相性がいいのですが、担任の先生は「コントロール」しようとしないのです。妻曰く、「担任の先生は自信と余裕があるから『あそび』があるんだと思うよ」。

なるほど、その通りかな。

私たち夫婦も、不登校を開始した当初は、いろいろと「コントロール」して、何とかフリースクールに行かせようとして、失敗しました。今は、「自由にさせて」ただし「責任は自分にもあることを理解させ」ながら、ここまで来ました。

我が子が「自分の意志で選んだ」専修学校への進学、上手くいくことを願っています。