不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

再びカラオケに行く

不登校の我が子。

先日、相談室の友だちとカラオケに遊びに行ってきました。今度もみんなが自転車で行くことができるカラオケ店にしたそうです。

まあ、新型コロナウイルス感染の拡大も収まりつつあるので、大丈夫でしょう。土曜日の午前10時に集合ということなので、「カラオケ店でお昼をみんなでつまむのかな」と思っておりました。

そうして、帰ってきたのが5時過ぎでした。随分と長くカラオケ店で過ごしたようです。帰ってくるなり「おなか減った~」と言うではありませんか。

「あれ?お昼はカラオケ店で食べたんじゃないの?」(パパ)

「ううん、食べてないよ。しかも気が付いたんだけど、フリードリンクにしたのに、最初に入れたオレンジジュースも残してきた。我ながらびっくり!」(我が子)

「え~!そんなに歌っていたの?」(パパ)

「うん、たくさん歌ったし、結構おしゃべりもしてたかな~」(我が子)

 

それにしても、楽しかったのでしょうね。相談室の子たちはとても仲がいいようです。乱暴な子もいませんし、もちろんいじめもありません。

こうして、仲の良い友だちと、ちょこちょこ遊びに行くようになるとは、不登校を始めた中1の頃には思いもしませんでした。

「登校」の再開は、最初は部活動だけに行くことから始まりました。次に、部活動までの時間つぶしのために相談室に行くことになりましたが、科学部の部活動が新聞作成になったのが嫌になり、部活動には参加しなくなりました。しかし、相談室登校だけは継続できたのがよかったです。相談室も、最初はあまり話をする友だちがいなかったようでしたが、だんだんと打ち解けたのでしょうね。小学校からの友だち一人も相談室登校していたというのはありますが、「新たにとても仲の良い友だちが相談室でできた」ということが、とても大きな影響を我が子に与えたようです。

なんか「すごい青春してるけど」というのは我が子の言葉ですが、その通りですね。

勉強はまったくといっていいほどしていませんが、青春はしています。それでいいと思っています。思春期のこの年代でしっかり青春すること、人としての成長にはとても大切なことです。勉強は…二の次です。確かに、勉強が後に必要になった時に、苦労はするでしょう。でも、それでいいじゃないですか。私の勤める専門学校の生徒には30代、40代の学生も沢山います。勉強は大変そうですが、やりたい事を勉強しているので、「楽しさ」もあるようです。

勉強は後からでもできますが、「思春期に青春すること」は今しかできません。今しかできない事ができた我が子は幸せだなと思います。これも、相談室の友だちがいてからこそです。