不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

新学年の開始はどうすればいい?

中3前の春休みも終わりに近づきました。

「そういえば、新学年はいつ登校すればいいの?」

親も我が子も「わかりません!」

親と我が子で「マジっすか!」

確かに、これまで、というか中2の新学年の開始の時はまったくの不登校で、部活も相談室も行っていなかったので、担任の先生から連絡があって親が学校に出向く、という流れでした。だから、いつから新学年がはじまるかとか、どこに行けばいいのかとか、「心配する」必要がなかったのです。

今回は、相談室ではあれ、ほぼ毎日登校していたので、こちらから動かなければなりません。

しかし、我が子には「友だち」という仲間がおります。

「友だちにLINEして、クラス発表の日時と、授業開始日を教えてもらいなよ。」(パパ)

「うん、そうしてみるー」(我が子)

 

しばし連絡しておりました。

 

「やっぱり、新しいクラスは登校初日の朝に張り出されているらしいよ。」(我が子)

「クラスが分からないと下駄箱に上履きを置いておけないし、自転車置き場も新しい位置になっているよね。どうすればいいのかな~」(パパ)

「うーん、どうしようかな。」(我が子)

そもそも、相談室は午後2時から行っており、午前から行く気にはならない。他の生徒がワイワイ来ている時(つまり朝)には行きたくないし、もちろん教室に行くことはない。結論、「登校初日の午後に行ってみますか」となりました。

 

登校日初日、午後に行ってみたようです。

が、「門が閉まってた!」(我が子)

どうやら、初日は部活もなく、すぐ帰宅となっていたようです。

(うーん、どうしたらいいかな~)とパパが悩んでいる脇で、我が子は登校している友だちにLINEで、自分が「何組」になったか聞いておりました。

「〇組になったよー」と我が子。

「明日から、普通の授業が始まるっていうから、明日、相談室に行ってみるよ。」(我が子)

「自転車はどこに置く?」(パパ)

「教えてもらうから大丈夫。」(我が子)

親の気がかりは余計なことでした。我が子は自分でどんどん解決していきました。

 

翌日、実際に相談室に行ったようで、そうしたら、

「担任の先生は2年生と同じだったよ。担任の先生が来てくれたし、自転車置き場も教わった。」とあっさり。

 

ついつい親は先回りして心配してしまいますよね。特に不登校の子が、学校に行ったり行かなかったりの時はなおさらです。

もちろん、不登校の子が、学校に行けるか微妙な時は、親と先生の協力体制は必要だと思いますし、親が子をフォローすることも大切だと思います。

今の我が子は、その状態を越え、「自分から行動する」自立的・自律的な状態になっているのでしょう。ここで、親が見間違えて過干渉になってしまうと逆効果になるのでしょうね。今回は、親より先に我が子が行動したので、過干渉にはなりませんでしたが、その見極めは実際には難しいことだと、実感しました。