不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

4月になったので専修学校に電話してみた

ついに中3の新学年を迎えました。

4月になったので、我が子が進学を希望している専修学校に電話をしました。

そう、専修学校に行ってみて、実際のところをいろいろと聞いて、確認するためにです。

すると、4月上旬なら大丈夫ということで、学校訪問日が決まりました。

さて、我が子は一緒に行こうとするのだろうか。いざ、行かないという可能性もあります。

 

専修学校に行って話を聞きに行く日が決まったけど、行く?」(パパ)

「おー、ついに!いつ?」(我が子)

「来週の土曜日」(パパ)

「うん、わかったー」(我が子)

「じゃあ、パパと一緒に車で行こうか」(パパ)

「うん!」(我が子)

 

我が子は行く気満々でした。ホッとしたような、ちょっと良い意味で意外だったような…

ともあれ、さあ、行こう!

 

しかし、漠然と行くのはよくないです。

 

まず、学校見学の時点で、専門学校は入試が始まっています。多数の生徒が放っておいても集まる専門学校ならともかく、ほとんどの専門学校は生徒集めに必死です。

しかし、「この学校に合わない(つまり退学してしまうであろう生徒や、教えるのが難しくて対応しきれない生徒)」か、それとも「この学校に合う(つまり意欲があって通学してくれて、退学しない、比較的素直で教わる態度が良い生徒)」か、を見極めようとします。

学校見学の受け答えの様子や態度、視線、身だしなみなどを、学校側は見ています。

私は専門学校の教員で見学対応や入試の面接官もするので、よくわかります。

 

となると、最初の学校見学に行くときの我が子の様子は、今後の受験に大きく影響します。そもそも、希望する専修学校不登校児も受け入れるコースは、入学試験に「授業体験」というものも含まれています。

これは、その子が学校に受け入れ可能かどうかを見極めたいからに他ならないと推測できます。

こうしたことを、我が子に理解させておくことは入試に合格するために必要なのですが、逆にプレッシャーになってしまうのは良くないです。どんな風に話をしたらいいかなと、考えつつ、伝えてみました。

「今度の見学の時にも『どんな生徒さんかな』と見られているとは思うよ」と我が子に言うと、

「そうかー、パパは専門学校の先生だもんね。どうすればいいのかな?」と我が子。

「この間、校長先生と面談したじゃない。あの時、校長先生が『とってもいい返事です』とほめてくれていたよね。だらか、あの時と同じような感じで話をすればいいよ」とアドバイス(パパ)。

「返事の仕方とか、小学校の生徒会で教わったんだよねー。本当に生徒会に入ってよかったー」(我が子)

 

我が子を臆させるのではなく、勇気づけることができて、ホッとしました。というか、結構、我が子は親が思うより逞しいのかな。

でも、「当日、本当に一緒に行けるかな」という一抹の心配はありました。