不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

突然、明日は学校に行くと宣言!

不登校の我が子。

1週間まるまると学校を休んでおりましたが…

日曜日の夜、突然、「やっぱり明日は学校に行く!」と結構力強く宣言しに来ました。

 

はて?どうした?と思っていると、

「ネットでも調べてみたけど、やっぱりCGデザイナーになるには基礎画力がとても重要だということがわかった。だから、学校にデッサンをしに行く。」とのことでした。

 

きっと、休んでいる1週間、いろいろと悩み・考え・調べていたのでしょうね。

絵を描くにも、CGするにも、基本的な画力が必要とは学校の先生からも言われていましたが、自分でも調べて再確認したのでしょう。そして、何よりも「CGを作成する現場に携わる仕事をしたい」という意志が(この時は)強くなったのでしょう。

気持ちが浮き沈みすることは不登校児によくみられると思います。

今回もそうだとは思いますが、今までの中では比較的「強いアピールだったな~」と感じたのも実際のところです。

「とりあえず、明日は行くだろう」と感じました。

 

そして、当日。

行きました。自分で起きて、朝ごはん食べて、準備して、行きました。

しかも、1日授業を受けて来たそうです。デッサンの練習もさせてもらってきたようです。

何となくですが、帰ってきた我が子は、「充実感」のようなものを身にまとっているように見えました。

 

では、その翌日は?

祝日です。GWに突入です。良いタイミングなのか、悪いタイミングなのか。関係ないでしょうね。行くときは行くし、行かない時は行きません。

子どもにおまかせです。

 

1週間おやすみです

不登校の我が子。この前の週は、なんとか2日(2回ですね、タッチアンドゴーもありますし)学校に行きましたが、その翌週は… はい、1週間まるまる休みました。

まあ、疲れたんでしょうか。なかなか難しいですよね~

 

「デッサンを基礎から学びたい」と言うので、デッサンの授業のある日だけでも、まず行ってみるかなという話し合いをしていたのですが、結局、デッサンの授業のある日に行きましたが、デッサンの授業は受けずに帰宅してきました。

やはり、「学校に行く」ということだけでも、ものすごいエネルギーを使っているのではないかと感じます。

2回学校に行っただけでも、1週間は休まないと、心のエネルギーが補充されないのでしょう。

 

ここで無理を強いると、また心のエネルギーが枯渇してしまうに違いありません。

 

学校に行くように促すことはしませんでした。

ここも、子どもにおまかせしましょう。

木曜日は?学校に行った。

不登校の我が子。水曜日はタッチ&ゴーで学校に行きました。

では、もともと「行くつもり」と言っていた木曜日は?

行きました。

 

ふむ~、行きましたね。結構、有言実行であることを感じていましたが、そうなんですね。

お昼は食べずに帰ってくると言って学校に行ったので、学校の先生の話だと、1限だけ出て、「もう帰っていいですか?」と許可をとって、帰ったそうです。

しっかり「意見を言えている」ようなんですよね。先生の話だと。

 

学校からは、来られる時に、自由に来るのでいいし、帰りたい時に帰ってもいいよ、と言ってもらっているので、それを「試して」いるのかもしれません。

 

中学校の時も、相談室登校は自分で午後1時に行くと決めていましたし、自分のペースで登校するように考えているのかもしれません。

専修学校なので、単位制です。五月雨登校では単位習得は難しくなりますが、それよりも「とりあえず行ってみて欲しい」」というのが、親の期待ですよね。

でも、期待するといつも期待と反対の結果になりますから、期待するのはやめましょう。

子どもにおまかせです。

子どもにおまかせしてみる

不登校の我が子。高等専修学校に進学したものの、3日目に休み、4日目に行ったものの、5日目に休みました。

翌週は、ずっと休みました。

するとその週末、「来週の木曜日は行こうと思うから、起こして」と言ってきました。

「うん、わかった」と返事はしておきましたが、期待はしないようにします。心掛けましたよ。

すると、水曜日に自分から勝手に起きて、「とりあえず学校に行って、すぐ帰ってくる」と言うではありませんか。ちょっと予想外でしたね。

「わかった。いいんじゃない、それで」と答えておいて、学校の先生にも「子どもが行くが、直ぐ帰ると思います」「引き留めるようなことはしないでください」と電話連絡しました。

ここで「熱心に」声を掛けられてしまうと逆効果であることは、もう私たち親は分かっています。これは不登校の子によって違うので、「熱心に」「温かく」声を掛けてもらった方がよい子もいます。しかし、我が子はそれを嫌うのです。なので、どう対応して欲しいか直接学校の先生といろいろと話をしました。

 

で、実際どうしたかというと、学校に入ってそこにいた先生に挨拶して、すぐ帰ってきたそうです。

なるほど、ある意味有言実行ですね。

 

木曜日に行くための慣らし的な感じだったのでしょうか。特に本人に尋ねることはしなかったので、真意は分からないのですが…

木曜日には行くのでしょうか?

それも子どもにおまかせしましょう。

ちょっと行ってはみたものの

不登校の我が子(上)。高等専修学校に登校して3日目。休みました。

4日目、とりあえず行ってはみました。しかし、5日目の金曜日も休んでしまいました。

正直、かなり期待してしまっていたんですね~

この学校に行きさえすれば、何とかなるって...

本人もその希望に満ちていたに違いありません。が、現実はそう簡単ではないですね。

 

週末、洗濯物を子どもの部屋に掛けに行ったとき、我が子がぽつり、

「行く学校間違っちゃったかな~」

うーん、これは堪えましたね~

 

もう少し話を聞くと、

「自分にはレベルが高すぎる。もっと基礎的なことから教わらないと無理...他の生徒はみんな絵が上手」

 

大人としては「そんなにすぐ決めつけるのは早すぎだよ」と思うのですが…

いや、むしろ、その「理由」は「学校に行けない理由」を自分で探し出しているにすぎないとも考えられます。

つまり、その「理由」を直接解決しようとしたところで、根本的な「解決」にはならない可能性が高いということです。

 

仮にその「学校に行けない理由を解決」しても、次には別の「理由」が出てくる。

その繰り返しかもしれません。

 

「基本的なデッサンから学びたい」とも言っていたので、「じゃあ、デッサンの授業だけでも言ったらどう?」と返答はしました。

また、「デッサンが学びたいなら、美術教室に行って学ぶこともできる」とも話してみました。しかし、この私の意見には妻は反対でした。

「そんなことが問題なのではないと思う。仮に美術教室に行っても同じことの繰り返し。自分から『やりたい』と言うことでなければ、親が勧めたことをさせても継続しない」(妻)

 

確かにそうですね...

今回の専修学校は私が見つけて我が子に紹介したので、自分自身のこだわりやわだかまりがあるのでしょう。

妻の言う通りですね。

自分と我が子のことになると、冷静に見ることは難しいですね。

 

そういう意味では、やはり「子どもにおまかせ」することがいいのでしょう。

ここは辛抱して、「子どもにおまかせ」です。

登校2日でお休みしまーす

不登校の我が子。専修学校高等課程に入学しました。

入学式はかなり元気に参加しました。入学式の表情も余裕を感じ、中学校の入学式で感じた「曇り」「嫌だ!」という感じはありませんでした。

翌日はガイダンス。朝もしっかり起きてきて、無事に終えてきました。2日目からは朝は母親と一緒に家を出て、帰りは一人で帰ってきました。

しかし、家に帰ってくると、「頭がクラクラする」とのことです。いきなり頑張ったから「頭が疲れてしまった」のかなと思います。本人は「電車がつらい」との訴えです。

「以前、友だちと電車で遊びに行ったときも、帰ってきたら頭が痛くてクラクラしたんだ」とのことです。確かに、電車に慣れていませんし、多刺激は我が子にとってつらいのだと想像できます。

物事に「注意」を向ける機能には、多くの刺激の中から目的とする重要な刺激のみを抽出し、そこに意識を向け続けるという大切な役割があります。

注意欠如・多動症の場合、注意が逸れやすいという側面が目立ちます。しかし、子どもによっては多刺激から大切な情報だけに注意を向けるという機能に難があり、多刺激を受け続けると「頭が疲労してしまう」ということがみられます。

多刺激に弱いというと自閉スペクトラム症の子どもをまず思い起こしますが、注意欠如症の子どもにも、多刺激に弱い子どもがいます。

 

我が子は保育園くらいまではショッピングモールに親子で出かけていましたが、小学生くらいからは「人が多くて疲れるから行かない」と言って、出かけないことがほとんどでした。これも、多刺激に弱いことが要因の一つにあったのかもしれません。

 

ともあれ、翌日どうするかは、「明日になってみないとわからない」と本人も言うように、翌日考えることにしました。

「おそらく行かないだろうね」と妻とは話していましたが、「また不登校が始まるのかな~」と思うと、胸がちょっと締め付けられる感じがしました。

 

さて翌日、「頭が痛いので学校は休みたい」とのことです。まあー、予想通りです。

ただ、かつて不登校児だった私の教え子から、「勉強だけはしておけばよかった」と聞くこともありました。

なので、「専修学校を卒業して、専門学校に入学できるようになっておくことは、あなたの人生にとって大切なことだよ」ということは話しました。そこは本人も十分にわかっているのでした。だけど、「頭がクラクラする」「電車が苦手だ」という訴えでした。

ならば、休みましょう。いいよ、休もうよ。

「そうか。行けるときに行けばいいよ」「1年生を2回やったっていいんだよ」と話しました。我が子は涙を流して聞いていました。

 

10時を過ぎると元気になっていました。

「8時を過ぎたくらいから、頭が痛いのがなくなって元気になったー」と元気にYoutubeを見ていました。

「それはよかった~。笑顔でいられることが、パパにとって一番うれしいことだよ」と話しました。

 

そうです。子どもが笑顔でいられること。これはとっても大切なことです。それを犠牲にしてまで「させなければならないこと」があるのでしょうか。

新しい学校の説明会に参加

不登校の我が子2人。ふたりとも中学と専修学校と、説明会に参加しました。

授業の時間割や準備するもの、心構えなど、説明を受けました。

 

不登校の生徒を受け入れている専修学校では、「無理しない」「なんでもいいから相談しやすい先生に相談していいから」ということも、優しくいわれました。

 

大切なことですね。

 

不登校だった生徒が、新しい環境になることで、「ここでは頑張ろう」と思って臨むことは想像できます。しかし、心はまだまだ調整中なので、「頑張ろう」という意志と「調整中」の心に不調和が生じてしまい、体調を崩してしまうリスクがあります。

専修学校の先生は、そのような経験を積んでいるので、前もって「無理しないこと」を話してくれているのです。

 

そのような話をしっかりと聞いている我が子。まだまだ緊張しているようです。

それでも、模擬授業や授業参加を3回ほどしているので、まだいい方だと思います。

これが、本当に初めて行く学校だと、緊張はかなりになるかと。

 

正直、不登校の我が子はほとんど外に出ていないので、その辺も心配ですよね。

まあ、相談室の友だちと遊びに出掛けていたのはとても良い事でした。新しい学校でもいい友だちができると良いのですが。我が子にとっては友だちがとても大切なので。