不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

デジャヴ? 校長室で個別に卒業式

不登校をしている我が子の下の子。小6ですが、かれこれ数か月ほとんど小学校に行かず、ついに「自主卒業」してしまいました。

とはいえ、学校としては卒業証書を授与する必要があるようです。

 

さて、下の子、卒業式は、はい、休みました。卒業式の練習も結局一回も参加せず、式次第もやり方も分からないですからね。もちろん、卒業式に出たくなかったからの計画的な不登校です。

 

卒業式の前日に担任の先生に連絡して、「明日の卒業式は休みます」と伝えておきました。当日の朝だと先生も大変でしょうから。

事前に打ち合わせていたように、卒業式の日の午後、個別に校長室で卒業証書を受け取ることになりました。

妻は「服装はちょっとしっかりしたものにする?」と促していましたが、下の子本人と私も反対。普段着で出かけました。さて、職員室で担任の先生に声を掛けると「お待ちしていました。校長に連絡します」とのこと。すぐに校長室に行くことになりました。

そして、卒業証書を受け取る段になると、校長先生、担任の先生、学年主任の先生、号令をする先生と、大人数です。

「それでは令和3年度卒業証書授与式を始めます」という感じで、一人だけのための「式」が始まりました。

「あれ、これってデジャヴ?」

「同じ光景をつい先日経験したような…」

そうです、上の子が校長室で中学校の卒業証書を受け取った時です。

 

うーん、連日で子どもが校長室で個別に卒業証書を受け取るところに立ち会うとはね~。まあ、これもいい思い出です。

 

卒業証書を両手でしっかり受け取り(直前にレクチャーされていました)、校長先生から一言「なんだか式辞を言いたくなっちゃうなぁ」と冗談なのか本気なのか…すると下の子がすかさず「結構です」。

思わず校長先生をはじめ、みんなで笑いました。下の子本人も笑っていました。

帰りの途中で、下の子が「校長先生の話を聞かなくてよかった~」。

卒業式は参加しません!不登校児だけの卒業式も結構です。

不登校をしている我が子。2人いるのでどちらの話かというと、上の子です。

中学校を卒業するのですが、卒業式にはもちろん参加しません。

 

ほとんどの不登校生徒は正規の卒業式に参加しないので、学校としては卒業証書をどうにかして授与しなければなりません。

学校の提案は「不登校の生徒だけで第2部という形で、卒業式の会場で卒業式をします(保護者にも参列してもらう)」というものでした。

 

不登校の我が子、この案に「かなーり後ろ向き」です。

それはそうですよね。不登校児だけ集めた催し物に登校できるくらいなら、普通に登校しているのでは?

もちろん、いじめなどが原因で不登校になってしまった子には、しっかりとした卒業式をしてあげるということで、大切なことと思います。

 

じゃあ、我が子は?

「嫌です」と担任の先生に伝えたそうです。

「相談室に行ったら、『卒業式の後に行う、卒業証書授与式に来られるかい?』と聞かれたので、『いえ、結構です』と返事しておいた。」(本人談)

 

ということで、卒業式第2部にも参加しないので、同じクラスで不登校の子(相談室には登校していないが担任の先生と1対1で週何回かお話ししている生徒さん)と2人で、校長室で卒業証書を受け取ることになりました。

 

我が子は制服が嫌いなのですが、ここは我慢するとのこと。

保護者の私はスーツ?どうする?

我が子に「パパはスーツ着た方がいいと思う?」と尋ねたら、「着なくていいんじゃない」という返事。

私もそう思っていたので、地味目の服で(スーツではないが襟付きとズボン)で付き添いました。

 

そうしたら、結構きちんとするのね。

校長先生以外にも担任の先生と(ここまでは当然でしょう)、もう一人の先生が参列。そして、「令和3年度卒業証書授与式を執り行います」と宣言もあって、「おおー」と予想外でした。

そうなんですね。校長室に「トントン」とノックして入って、「おめでとう。よくがんばりました」とか言われて、卒業証書をサッと受け取って帰るイメージだったので、我が子も私もちょっと面食らいました。

我が子が心配していた校長先生の話は特になく、一言で、担任の先生ともちょっと話し、お礼を伝えて帰宅しました。

 

帰宅中、

不登校を貫ききりましたね。お疲れ様でした。」(パパ)

「やったー、清々したー! これで解放される。」(我が子)

 

そうかー、何か大きなもの(「中学校に行かねばならない」というステレオタイプ)から受ける圧力を感じ続けていたんだなと、しみじみ思いました。

大変だったね。不登校するのだって大変なんですよね。よく頑張りました。

 

さあ、これからは専修学校です。

もう気分は卒業しました(もう登校はしませーん)

中学校で不登校をした我が子の、下のきょうだい。

小6なので、もうすぐ卒業です。

 

しかし、謝恩会の劇が嫌、期末テストのための勉強を強制されるのが嫌、期末テストが嫌、卒業式の練習も嫌、卒業式で校長先生のつまらない話を聞くのも嫌、ということで、もうかれこれ1か月近く学校を休んでします。その中で、2日くらい登校しましたが。

ついに、小6の我が子、「もう気分は卒業した感じなんだよね」と小学校に行く気はさらさらなくなっています。自主卒業ですね。うん。勝手に卒業しちゃいました。

 

さすがに、私も何度か小学校の担任の先生と電話では話していますが、小学校に行って直接担任の先生と話をしてきました。

卒業式までに学校に行くことはなさそうなこと、かなりの高確率で卒業式自体も休みそうなことを伝えました。

担任の先生は、「周囲の先生からは『家庭訪問に行った方がいいのではないか』とまで言われているのですが、私はお父さんとお話しをしていてそうではないと思っているので、それはしないでもと思っているのですが…」と話してくれました。

「ただ、卒業文集の原稿が書きかけだったりするので、それをやってもらはないと...」ということで、書きかけの原稿を預かって帰ってきました。

 

それから、卒業式を休んだ時の段取りも担任の先生と詰めておきました。先生もいろいろと大変でしょうから。卒業式を休んだら、午後に個別に卒業証書を取りに行くそうです。おおー、それは不登校の上の子と一緒じゃないですか。

 

 

期末試験、行きませんでしたね~

不登校の我が子のきょうだいの下の子、小6です。もうすぐ卒業なのですが、最近はほとんど学校に行っていませんね。

うーん、下の子も不登校状態といっていいでしょう。

理由は、「行っても意味がないから」です。

謝恩会の劇が嫌で登校を拒否した下の子は、劇をしなくてもいいことを勝ち取り、小道具係となりました。小道具を作成し、同級生に渡してからは、謝恩会までの1週間、学校を休みました。

その後、期末試験があるのですが、これも嫌になってしまったようです。

これまでは、期末試験を頑張って「学年でトップを争っていた」のですが、そもそもイヤイヤやっていました。「やらなければならないからやるけど、やるならいい結果を残したい」という線で、やってきたようです。

もう、小学校も終わるので、すべて嫌になってしまったのでしょうね。

 

結局、期末試験当日も学校を休みました。

「別に成績はなんでもいい」ということでした。それなら、それでOKです。

 

しかし、期末試験当日の朝、下の子を起こして、朝ごはんの準備をして、「この子は今日学校に行くかな~」と心配して、胸がぎゅっと締め付けられる感じ、どこかで味わったな~と思いました。

そうです、上の子が不登校を始めたころ「今日は行けるかな~」と気を揉んでいた時と同じ感覚です。

そうか、自分は下の子には「学校に行くことを期待している」んだと気が付きました。

 

下の子は、中学校は上の子が不登校になった中学校ではなく、フリースクールに近い私立の中学校に行くことになっています。そのこともあって、より今の小学校に行く意味を感じられないのかもしれません。

 

中学校高校と不登校をしていた同僚の先生に、「下の子も、謝恩会や期末試験、卒業式が嫌で学校に行かなくなっているんですよ~」と話をすると、その先生は「そりゃそうでしょ、だって学校に行っても得るものがなにもないですから」と至極当然のように返答されました。

「あっ、そうなんですよ。うちの子も『学校に行っても得るものがない』って言っているんです」(私)

「そうですよ~」(同僚の先生)

 

そうでした、「子どもにおまかせ」できていないことに気が付きました。

不登校児の下のきょうだいも学校に行きませんね~

不登校児の我が子には下のきょうだいがいます。小6なので、もうすぐ卒業です。

しかし、最近はすっかり学校を休みがちです。

 

これまでも、学校で「きらいなこと」「納得できないこと」があると、ストライキ的な感じで学校を休んでいることは、ありましたが。

ここにきて、「きらいなこと」が続き、なんだかんだと休んでいますね~

何がきらいかというと、「謝恩会」「期末試験」「期末試験のための勉強」です。

 

下の子は、「いい塩梅」に手を抜くことができません。

そのため、「期末試験のための勉強」もしっかりやるため、期末試験の成績はとても良いのです。その時は「うれしい」ようですが、じゃあ「成績の良い学校」に行きたいかというと「ノー」です。まあ、傍から見ていても「嫌々勉強しているだけ」というのはわかります。結構、勉強中は「イライラ」していますし...

 

何につけ「強制されること」をとても嫌う下の子。

「謝恩会」で劇をやることになったのもとても嫌だったようです。人前で何かをすることがダメなのです。プレッシャーに弱い、目立ちたくない、という面が強いのかな。そのため、小道具係という役割をもらえたので、一週間休んだ後、小道具を作って学校に行きましたが、それ以降は学校をお休みしていました。結局4日連続で休んで、「謝恩会」の日も学校を休みました。

ある意味、妥協しないですね。

 

親としても、上の子が不登校で学校に行かないのを「よし」としているので、下の子だけに「行きなさい」とは言えないですよね。

 

今度は「期末試験」があるのですが、行くのでしょうか。

 

不登校児のきょうだいが学校に行きたくないと言う

不登校の我が子。3歳下のきょうだいがいます。小6です。

その下の子、嫌なことに対する拒否が強く、しぶしぶやろうとしてつぶれそうになる不登校の上の子とは違います。

 

小6なので、もうすぐ卒業。すると、謝恩会で劇をすることになったようです。

しかし、人の前に出て何かをさせられるのをとても嫌う下の子。「絶対ヤダ」と言って、「学校に行きたくない」となりました。最初は「なんだた頭がくらくらする」と言って言い訳を作っていたのですが、学校を休ませて、なんだかんだと話をしていると、謝恩会の劇が嫌で行きたくないということがはっきりしました。

 

コロナのせいもあり、学校の先生も「体調不良」で欠席となると、コロナ感染ではないかどうかを確認しなければならないようです。

私の携帯に担任の先生から電話が掛かってきました。

これまでも、何度か休んでいるので、言い訳せず正直に伝えました。

「謝恩会の劇で人前に出るのがどうしても嫌なようで、それで学校に行かない感じです」(私)

「裏方さんという役割をすることもできるので、その旨を伝えてみていただいて、それなら学校に来られませんでしょうかね。それで、学校に来るように促してもらえませんか。」(担任の先生)

 

その旨を下の子に話すと、とりあえず翌週からは登校するようになりました。

結構、はっきりしています。

しかしまあ、上の子が学校に行っていないのを「よし」としているので、下の子に「行きたくない」と言われると、親としても「行きなさい」とは言えないですよね。

「じゃあ、上の子はいいの?」となりますからね。

なかなか悩ましいですよね。

友だちに会いたいのだけど…

不登校の我が子。目覚まし時計で自主的に起きてもらおうと試みておりますが、なかなかすんなりとは出来ておりません。

ここ数日は、7時半に起きてきているので、努力しているのかなと思います。

しかし、安定はしておりませんね。

どこまで促そうかと思案中です。

 

ところで、新型コロナウイルスのミオクロン株感染拡大は大変な状態ですね。

我が子の中学校の3年生も、遠隔授業になったようです。

相談室もこの影響で閉鎖まではなっていないようですが、登校もためらわれます。

そもそも、今年度から赴任した相談室の先生とそりが合わず、相談室にも行かなくなってきたことに、今回のミオクロン株感染拡大が加わり、今年になってからほとんど相談室登校をしていません。

まあ、コロナウイルス感染も怖いので、親も「行かなくていいんじゃない」という感じになっております。

とはいえ、我が子は相談室に行くことよりも、相談室の友だちと遊ぶ機会が持てないことがとても残念なようです。

 

「コロナのせいで、友だちと遊びに行けないよ~」という嘆きをしています。

「コロナで学校が閉鎖になるのは関係ないけど、残りの貴重な時間に友だちに会えないのはつらい」と言ってます。

「高校になってからでも、友だちと連絡取り合って遊んでいいんだよ」とは言っておりますが、みんな学校が変わってしまうので、本当に会えるようになるのか気がかりなのでしょうね。

卒業後にも、積極的にLINEで連絡すればいいのでしょうが。

でも私たちの時代では、こんなに簡単に連絡取り合えなかったですけどもね。