不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

やっぱり起立性調節障害?

不登校の我が子。専修学校高等課程への進学が決まり、不安と楽しみが混在しているこの頃。最近は、朝「調子がいまいち」ということが増えてきました。

そもそも、7時前に起こしても、リビングで8時まで「寝ている」のですが。

それが、7時前に起こしても、「調子がいまいちで、頭がクラクラするのでもう少し布団で寝ていたい」と言うわけです。8時には自らきちんと起きて「ゲーム」したりしているので、これまでと生活リズムには変化がないのですが。

最近は朝とても寒いので「それもある(我が子)」とのことですが。

 

しかし、4月からは専修学校に「通学」しなければなりません。8時起床では間に合いません。どうしましょうか。

とりあえず、全く使用されていなかった我が子専用目覚まし時計を発動させようかと考えています。

8時には自分から布団を出て、起きることができるので、自己管理させるのが良いのではないかと。

専修学校に行くには何時に家を出る必要があり、何時に起きるとよいのかを、一緒に考えようと思います。その上で、少しずつ起きる時間を早めるのはどうかと提案してみようかなと考えています。

 

入学が決定したといっても、これからいろいろとありそうです。

冬休みもエンジョイ(映画を見に行きました)

不登校の我が子、専修学校受験後、不登校になった出来事を思い出し、「4月から学校に行けるかな~」と不安になっておりました。

でも、合格通知を受け取ると、全身から嬉しさがあふれておりました。私も、ちょっと安心しておりました。

 

そんな折、相談室の友だちと、また映画を見に行くとのこと。新年にもなりましたしね。遊びに行く約束をLINEでしている時は、とても楽しそうです。今度は、「いつもより遠いところまで出かけて映画を見たい」となったそうです。みんな、ちょっとずつ、活動範囲を広げているんですね。

あそびに出掛けた当日は、いつものように、夜の8時ころに帰ってきました。いつも通り、とても楽しかったようです。今度は、お昼もみんなでちゃんと食べておりました。カラオケに行くと、昼抜きでカラオケしてますから。

 

相談室の友だちも4月からは新しい場へ。通学するのは我が子以外には1名だけ。他の子は通信高校に。

確かに、通学というのは結構大変ですよね。中学はほとんど通学していないのですから。

専修学校の個人面接では「専修学校には毎日登校しないとならないけど、大丈夫ですか?」と聞かれていたようで、それもプレッシャーになったのかなと思います。もちろん、専修学校としては「聞かなければならない事」ですから、専修学校には非はありません。仮に面接でそのような話をしなくても、4月からは実際の通学が始まるのですから。

4月が近づく中、我が子はだんだんとプレッシャーがかかってくるでしょう。

親である私たちも、焦らず、せかさず、過ごしたいと思っています。が、やはり、ドキドキしますよね。でも、子どもにおまかせしましょう。

専修学校高等課程に合格しました

不登校の我が子。

専修学校高等課程に合格できました。

合格できるだろうとは思っていましたが、ホッとしました。

試験日に泣きながら「学校に行けるかな」と本音を話してくれたことがあってから、合格することが我が子にとってプレッシャーになってしまうのでは...とビクビクしていたのですが。

格通知をもらった我が子は、パパが帰宅するのを待っていて、嬉しそうにハイタッチをして喜び合いました。その日は、その後も、Youtubeで好きな音楽を聴きながらでしたが、全身からウキウキしている感じが湧きだしていました。

「あー、これなら、とりあえずいいのかな」と、なんとなくですが、少し安心しました。

合格をもらえるということは、自分が認められたということでもあるのですから、うれしいですよね。

 

後日、元不登校児の先輩心理師に、こうした話をすると、「不登校になった理由を自分で分かっているんですね。なら、大丈夫ですよ。」と言われました。

 

確かに、原因を自分では認識できない不安感は、なかなか払拭できません。

学校に行けなくなった理由を他者に語るには、それを意識に上らせ、言語化するためにある程度の客観視をすることが必要となるでしょう。

我が子は、2年半以上の年月かけることで、それをやっと出来るようになったともいえます。

専修学校に登校を始めると、間違いなく動揺はまた来るでしょう。

でも、それでいいじゃないですか。

「子どもにおまかせ」しましょう。

もちろん、温かい目をもって見ていてあげるよ。

 

受験をきっかけに不登校になった直接のきっかけを思い出した(トラウマ)

不登校の我が子。ついに進学希望の専修学校高等課程を受験しました。

緊張はしていましたが、何とかやり切りました。だいぶ疲れたようです。お昼を挟んでほぼ一日の試験でしたから、かなり疲れたでしょう。

その日、お風呂から上がると、我が子がいきなり涙を浮かべながら「学校にいけるかな~」と訴えてきました。

「朝起きて、電車に乗って通学できるかな?ということかい?」(パパ)

「ううん、だって中学校で(こういうことがあって行けなくなった)から」(我が子)

 

そうだったんです。我が子が中学校に行けなくなった直接のきっかけを、やっと聞きました。もちろん伏線となるいくつかのことがあってなのですが、学校で失敗をしてしまい、とても傷ついてしまった上、翌日には行きたくなくて渋っていたけど頑張って行こうとしたら忘れ物をして、取りに戻ったら遅刻になると分かり、「もう行けない!」となってしまったのです。

 

その時の我が子の気持ちを察すると、私も涙が出てしまいました。

不登校になってから2年半以上、やっと自分の口から誰かに話をできるようになったのです。しかし、それは、「専修学校に行く」ことが現実味を帯びることで、トラウマとして蘇ったことでもあります。

 

我が子の不安は漠然としたものではなく、具体的なものでした。

 

今度行くことになる専修学校には受験日含めて3回授業を体験しています。また、内1回は他の生徒とも一緒に授業を受けています。

なので、専修学校の先生はどうだったか?クラスの先輩はどうだったか?について、もう一度聞いてみました。

専修学校の先生は嫌ではなかったし、先輩は優しかった」(我が子)

「そうか。なら、大丈夫だと思うよ。今日の試験では親の面接もあったんだけど『子どもが不登校になった理由』と『されては嫌なこと』を聞かれたんだ。これは、今度の専修学校の先生が、子どもがされたら嫌なことをしないようにしよう、不登校だった子も安心して学校に来れるようにしよう、と気を使ってくれているんだよ。今度の学校の同級生も不登校だった子だから、今の相談室の友だちみたいにみんな優しい子だと思うよ。」(パパ)

こうして、我が子に沸き上がった不安に対する対応をしました。これで十分だとは思えないのですが、「ゆっくり行けばいいんだよ。行って楽しけれは行けばいいし、嫌でなければ行けばいいし。自分のペースでいいからね。」と言ってあげました。

 

我が子たちが寝てから、夫婦で話しました。

「なんだか、このまますんなりいくって思い込んでたね。この事で私たちも実は傷ついてがっかりしているね。でも、それを我が子に見せちゃ、雰囲気でもでちゃうから、だしちゃあダメだよね。期待しちゃっていたんだね。」(妻)

「そうだった。俺も期待しちゃっていた。でも、これからも『子どもにおまかせ』なんだよね。勝手に子どもに期待してはいけなかったね~」(私)

 

確かに、私は大きく傷ついていました。ショックを受けていました。でも、これは、勝手に親が子どもに期待していたからです。別に子どもが親を裏切ったわけではありません。その勘違いをしてはダメですよね。

専修学校に合格するのがゴールではありません。来年4月から再び学校に行けるのか、ゆっくりと子どもに向き合いましょう。

 

受験してきました

不登校の我が子。ついに専修学校高等課程の受験をしました。

流石に緊張していました。

朝から試験開始で、模擬授業を受け、その後学科試験、個人面接とハードな一日です。その間に親面接もあります。

朝、専修学校の入り口で、ちょうど以前の模擬授業をしてくれた先生に出会いました。

「緊張しているかな? 大丈夫だよ。」と優しく声を掛けてくださいました。

ありがたかったですね。我が子の緊張も少し和らいだようです。

 

我が子が緊張した面持ちで受験教室に向かった後、親面接となりました。

そこで尋ねられたことは、①不登校になった理由やきっかけ、②子どもがされては嫌なことは何か、でした。

入学した後、生徒が再び学校に行きにくくならないように配慮したいので、ということで尋ねられました。面接をしてくださった先生の誠実な対応に、安心感を覚えました。

この先生になら「お任せしたい」と思いました。もちろん、先生の個性もあるので、子どもと合う合わないは当然あります。しかし、不登校の子のコースを設けており、それなりの理念や考えがあってやっていることだと感じたのでよかったです。

 

我が子の方は、長時間の受験だったので、終了後に迎えに行ったときは、ちょっと疲れた表情をしていましたね。それはそうです。

模擬授業では教科科目以外にも美術をしたようで、特にデッサンの授業がよかったみたいです。実際、我が子が描いたものを見ましたが、よく描けています。プロが教えると違うんだと感心しました。「よく描けてるね~」と褒めたのですが、照れくさいのか「まあ」と素っ気ない返事でした。まあ、そうでしょう。

 

こうして、受験は無事終わったのですが。

その日の夜、我が子は大きな不安におそわれてしまいました。

「専門学校に行けるのかな?登校できるのかな?」という恐怖でした。

 

願書を提出しました

ついに、専修学校の願書を提出しました。

専修学校高等課程にエントリーしました。

志望理由を書かなければならなかったので、一緒に書いてあげることにしました。我が子にとっては初めてのことのなので、どのように書いたら良いのか戸惑いますよね。

私は専門学校の教員をしており、入試の面接官もするので、どのようなことが求められているのかは大筋、想像できます。

エントリーシートでまず大切なのは。丁寧な文字で書かれていることです。「上手」である必要はありません。しかし、「丁寧」に書くことは大切です。第一印象を大きく方向づけてしまうからです。「雑」「いいかげん」に書かれていると、「いいかげんな人」「うーん、大丈夫かな?」という印象を刷り込んでしまいます。文字と文字の間隔が適度に揃っていることや、行が水平に平行して書かれていることも大切です。特に罫線のない用紙に書かなければならない場合は注意しましょう。

そのため、清書用のエントリーシートをコピーして、鉛筆で罫線を引いておいてから、下書きをしました。文字の大きさと文章量のバランスも必要です。

 

我が子のエントリーシートを書くにあたっては、これらのことを下書きしながら確認しつつ、進めました。

書く内容は、我が子に口頭で質問して口頭で返答してもらい、それを二人でまとめてから文字にしました。

「自分は何をしたいと思っているのか」

「そのために、学校ではどのようなことを学びたいと思っているのか」

「将来やりたいこととの関連で、学校はどのような位置づけなのか」

「自分の得意なことと、不得意なことは何か。それをどう生かすのか」

などについて書くことができました。

我が子は、口頭で言うことはできるのですが、文章として書こうとすると考え込んでしまう傾向があります。文章を「書けない」「書く能力が低い」のかなと思っていたのですが、ネット小説はパソコンで書いているので、「書く能力」が低いのとも違うように思います。

ネット小説は「自分のこと」を書くのではなく、自分が想像したことを書いている。しかし、読書感想文やエントリーシートは「自分の考え」を書かなければならない、そのあたりが関連しているように思われます。文字に書くより口頭で話す方ができるのですが、あまり得意ではないですね。なので、信頼しているパパに聞き取ってもらい、咀嚼して言い直してもらい、それを確認する、という手続きが必要になります。

エントリーシートに書いた内容は試験の面接でも尋ねられますから、子どもが考えたことではなく親が書かせたものである場合には、それを簡単に見抜かれてしまいます。

我が子の場合は、内容自体は我が子が「言っていること」なので、面接で尋ねられても大丈夫です。口頭で答えることはできるので。

「ここに書いたことは面接で聞かれると思うよ。でも、これはパパが書いたものではなくて、自分が思ったことを書いているから大丈夫だよ。自分が思う通りに答えていいからね」と、我が子には伝えておきました。

 

コピーしたエントリーシートに下書きを終え、一休憩。

次に、本物のエントリーシートに鉛筆で下書きし、その上からボールペンで清書。無事、完成しました!

出来上がりは?あまり字は上手でないのですが(不登校しているので、ここ3年ほど、文字をほとんど書いていないですから)、「丁寧に書いてあるね」という印象を与えるものになりました。

誠実さ、真面目さが伝わるエントリーシートになったと思います。

 

さあ、提出です!

簡易書留でも、直接持参でも、どちらでも良いということなので、確実を期して直接持参しました。

「よろしくお願いします。」(私)

「書類確認できました。当日に親の面接もありますが、可能ですか?」(入試担当の方)

「はい、大丈夫です。」(私)

 

やっぱり、親の面接はあるのですね。それは学校にとっても必要でしょうし、親にとっても学校と話ができるので良いように思います。

 

さて、入試だ!

でも、子どもには気負わせないように。

またまたまた?カラオケに行ってきました

何度目になるのでしょうか。不登校の我が子、相談室の友だちとカラオケに行ってきました。いつもの通り、LINEで連絡取り合って、土曜日に行くことにしたようです。

我が子も友だちも、何度も行っているので、もう慣れたもんです。最初の時は、上手く待ち合わせができなかったこともありましたが、もうすんなりです。

すっかり寒くなりましたが、自転車で元気に出て行きました。11時に待ち合わせということで、まあ戻りは夕飯前かなと思ったら、そうでした。7時前に帰ってきました。楽しかったようです。いいですよね。子どもが楽しい顔でいるのを見るのは。

前回もお昼を食べずに昼前から夕飯前までカラオケしたのですが、今回もその通りでした。お昼も食べずにカラオケしたり、お話ししたりして、ワイワイ楽しんだみたいですね。

我が子は、中学校には何の未練もありませんが、相談室の友だちと別れるのは寂しいようです。我が子にとって友だちがとても大切な存在なんです。相談室の友だちは通信制か、全日制に行けなければ通信制、だそうです。我が子が行きたい専修学校不登校の子たちのコースもあるし、いいと思うのですが…まあ、高卒の資格は取れないからというのがあるのかな…

でも、大学入学資格は取れるのだから、それで十分と思うのは少数派?

相談室のみんなも、自分がやりたいことを、見つけてくださいね。

 

ともあれ、楽しい週末を過ごした我が子でした。それを「見」守った私も楽しい気持ちでした。