不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

願書を提出しました

ついに、専修学校の願書を提出しました。

専修学校高等課程にエントリーしました。

志望理由を書かなければならなかったので、一緒に書いてあげることにしました。我が子にとっては初めてのことのなので、どのように書いたら良いのか戸惑いますよね。

私は専門学校の教員をしており、入試の面接官もするので、どのようなことが求められているのかは大筋、想像できます。

エントリーシートでまず大切なのは。丁寧な文字で書かれていることです。「上手」である必要はありません。しかし、「丁寧」に書くことは大切です。第一印象を大きく方向づけてしまうからです。「雑」「いいかげん」に書かれていると、「いいかげんな人」「うーん、大丈夫かな?」という印象を刷り込んでしまいます。文字と文字の間隔が適度に揃っていることや、行が水平に平行して書かれていることも大切です。特に罫線のない用紙に書かなければならない場合は注意しましょう。

そのため、清書用のエントリーシートをコピーして、鉛筆で罫線を引いておいてから、下書きをしました。文字の大きさと文章量のバランスも必要です。

 

我が子のエントリーシートを書くにあたっては、これらのことを下書きしながら確認しつつ、進めました。

書く内容は、我が子に口頭で質問して口頭で返答してもらい、それを二人でまとめてから文字にしました。

「自分は何をしたいと思っているのか」

「そのために、学校ではどのようなことを学びたいと思っているのか」

「将来やりたいこととの関連で、学校はどのような位置づけなのか」

「自分の得意なことと、不得意なことは何か。それをどう生かすのか」

などについて書くことができました。

我が子は、口頭で言うことはできるのですが、文章として書こうとすると考え込んでしまう傾向があります。文章を「書けない」「書く能力が低い」のかなと思っていたのですが、ネット小説はパソコンで書いているので、「書く能力」が低いのとも違うように思います。

ネット小説は「自分のこと」を書くのではなく、自分が想像したことを書いている。しかし、読書感想文やエントリーシートは「自分の考え」を書かなければならない、そのあたりが関連しているように思われます。文字に書くより口頭で話す方ができるのですが、あまり得意ではないですね。なので、信頼しているパパに聞き取ってもらい、咀嚼して言い直してもらい、それを確認する、という手続きが必要になります。

エントリーシートに書いた内容は試験の面接でも尋ねられますから、子どもが考えたことではなく親が書かせたものである場合には、それを簡単に見抜かれてしまいます。

我が子の場合は、内容自体は我が子が「言っていること」なので、面接で尋ねられても大丈夫です。口頭で答えることはできるので。

「ここに書いたことは面接で聞かれると思うよ。でも、これはパパが書いたものではなくて、自分が思ったことを書いているから大丈夫だよ。自分が思う通りに答えていいからね」と、我が子には伝えておきました。

 

コピーしたエントリーシートに下書きを終え、一休憩。

次に、本物のエントリーシートに鉛筆で下書きし、その上からボールペンで清書。無事、完成しました!

出来上がりは?あまり字は上手でないのですが(不登校しているので、ここ3年ほど、文字をほとんど書いていないですから)、「丁寧に書いてあるね」という印象を与えるものになりました。

誠実さ、真面目さが伝わるエントリーシートになったと思います。

 

さあ、提出です!

簡易書留でも、直接持参でも、どちらでも良いということなので、確実を期して直接持参しました。

「よろしくお願いします。」(私)

「書類確認できました。当日に親の面接もありますが、可能ですか?」(入試担当の方)

「はい、大丈夫です。」(私)

 

やっぱり、親の面接はあるのですね。それは学校にとっても必要でしょうし、親にとっても学校と話ができるので良いように思います。

 

さて、入試だ!

でも、子どもには気負わせないように。