不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

でも休んでしまいました。

専修学校に通っている我が子。なんとか週1回の登校をしております。

9月になり、2学期が始まり、週1回の登校をしていたのですが。。。

9月の第1週と2週は順調に登校したのですが、3週目に「学校に行きたくない」との訴えが、登校日の前夜にありました。

 

うーん、きましたか。

 

我が子と話をしていると、最初は「なんとなく行きたくないというのは、これまでもあったからな」と思っていました。しかし、それに比べると、かなり強い反応であったので、「今回は無理かな」と感じました。

「今日行かないと来週からも行きにくくなるんじゃないのかな?」と問うと、「うん」と元気のない返事。でも、まあ、そうなったらそうなったでどうしようもないし、「休むということで連絡するね」となりました。

それで話が終わろうかなと思った時、ちょっと気づきました。「そういえば、課題のCG作成をとりあえず終わらせていたけど、『気に入らないから作り直そうかな』と言っていたな」と。

「そういえば課題のCG作り直そうかなと言っていたけど、作り直したの?」(パパ)

「うん、でも間に合わなかった」(我が子)

「全くできていないの?」(パパ)

「キャラクターの前後の絵を作成するのだけど、正面の絵の色つけもできていない」(我が子)

「これから一所懸命にやってみたら?」(パパ)

「絶対に間に合わない」(我が子)

 

そういえば、我が子が中学1年で不登校になった要因の一つに、「課題や準備をし忘れてしまったこと、できなかったこと」があったのです。

ADD(注意欠如)の傾向が強いので、中学になってたくさんの課題や対応すべきことが降りかかり、対応できなくなってしまったのでした。それが、登校したくない要因になっていたな~と思い出したのです。

「パパも専門学校の先生だらかわかるけど、全くやっていないのと、頑張ったけど途中までというのは違うんだよ。『ここまでやったけど時間がなかった』『ここまでやったけどこれ以降どうすればいいかわからない』とか明らかにしてもらえれば、先生もそれに応じて教えてあげたりできるんだよ。」と諭したのですが、受け入れられませんでした。

柔軟性があればもっと楽になれるのだけれども、不登校しないのかもしれないけども。

でも、これも我が子の特性ですから、言って諭そうと思っても無理です。

社会に適応するには、こうした柔軟性(あるいは「まあいいや」という割り切り)が必要なのでしょうが、それを身に着けた方がいいのか、でもどうなんでしょう。

 

ともあれ、今回行きたくないという理由が分かったので、「じゃあ、明日は休もうか。来週には課題を完成させて持っていけるといいね。」と言ってあげました。

 

夜中、我が子がパパの所に「あれから課題のCG作ったから見て」と来ました。

「おおー、見せて見せて」というと、うれしそうに見せに来てくれました。

キャラクター正面の作画と色塗りまで完成させていました。CGを書き始めた頃に比べると、かなり上達してました。

「でも、背面も書かなければならないから明日には間に合わない」と言うことでした。

しかし、明日は行けないという話し合いをした後に、自分の意志でCGの作画に取り組んだということは、とてもよいことです。「これなら大丈夫」と思いました。

「そうだね。すごく頑張ったね。確かにもう夜中だし、背面も作るのは難しいね。じゃあ、頑張ったことも含めて先生に伝えておくから、来週には見せられるといいね」と言ってあげました。すると、満足そうな、ちょっと自信持った面持ちで、自分の部屋に戻っていきました。

 

登校するはずの日に先生に連絡したところ、「きちんと完成させたものを見せたかったのですね」と理解してくれました。

 

さて、来週、我が子は登校するのでしょうか。子ともにおまかせです。