不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

課題を持ち帰った

不登校の我が子ですが、週1回通学を続けていたために、授業日数が足りず、夏休み中も週1登校の補講をしております。

先日の登校日では、「行きなくない」と言って、どうなることかと思っていましたが、やむを得ず?覚悟を決めて?ともかく、登校しました。

学校の先生から「『お父さんが残りの課題を見てみたい』ということにして、本人に課題を持ち帰らせてもいいですか?」という話しがあったので、「お願いします」としておきました。「少しでも家で課題をしてくれないと、登校日だけでは終わらない」という危機感が学校の先生にはあったからです。

すると、学校から帰ってくると「お父さんが見たいということで課題を持ってきたよ」と、本人から手渡されました。なるほど、「やる気になればできちゃう量じゃん」と思いましたが、そこは言わずに「これをやれば単位がもらえるってことだよね」とは言いました。

 

しばらくリビングの片隅に「積んどく」になっておりましたが、ある日突然、「これやっちゃおうかな」と我が子。

「新しいゲームの発売前に終わらしちゃおうと思ってさ」(我が子)

ということで、課題のプリントをやりだしました。内容的には簡単なので、2日かけてすべて終わらせました。

「やる気になればできるんだけどね」とは我が子談。ついつい「やる気だせばいいのに」と言ってしまいそうになりましたが、ぐっとこらえて、「素晴らしいじゃん!」と反応しておきました。

 

さらに、予定された登校日の前日に、朝いきなり起きてきて「今日、学校に行く」とのこと。「かなり行く気になっているので、今日行ってしまいたい。明日はどうするかまだ未定。その時にならないとわからないタイプなので。」と言うではありませんか。

まあ、せっかくやる気になっているならと、学校側も大丈夫ということなので、行かせました。

美術の課題をいくつかこなし、1つ宿題に持って帰ってきました。

まあ、さすがに明日は行かないかなと思っていたら、行きました。

ある程度の課題を終わらせたことで、安心したことや自信を持ったこと、「ちゃんとやったよ」と認めてもらいたいこと、などの気持ちも働いているのかなと思われます。

本人は「新しいゲームの発売前に終わらせたい。心置きなくゲームしたい!」と言っていますがね。

 

前回は、我が子に「課題をこなさないと単位はもらえない」ということを突きつけました。そこに我が子は応えることができたようです。

ちょっとではありますが、一段ステップアップしたのでしょうか。でも、ステップダウンすることもあると、心の片隅に置いておかないと...