不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

課題を持ち帰った

週1回の登校を続けている我が子。

単位習得のために、夏休み中にも週1回の登校を課せられました。それで済んでいるのだから超大目にみていただいています。

にもかかわらず、登校予定日の前夜に「明日は行きたくない」と。

 

さすがに、それを「いいよ。パパが学校に言っといてあげるよ」としてしまっては良くない。すでに、家では元気になっているし、週1回ではあるが登校できている。しかも、何といっても義務教育ではないので、単位を取らなければ卒業できない、卒業できなければ専門学校には入学できない、専門学校を卒業していないようであればCGの仕事に就くことはできない。

 

このことを改めて「突きつける」必要があると感じました。ちょうど、先輩心理士に我が子の事で相談し、「そろそろ現実を突きつける必要があるでしょう」とアドバイスを受けていたので、今がその頃合いと見極めた。

 

そのことを改めて確認すると、「わかっている」「でも、人に言われるとやりたくなくなる」との返事。

その通りでしょう。分かっているのです、本人は。でも、向き合ってはいないのです。それを指摘されて愉快なわけはありません。

「言われるとやりたくなくなる、というのはよく分かる」「ならば、結果をださないとね。結果を出さないから言わるるんだよ。」と突きつけました。

泣くかなと思ったけど、泣かないで「ちょっと怒ったような」顔をしていました。

 

それくらいが良い。泣くようであれば、まだこの突きつけに耐えられる心の強さがない時だ。その時にはこんな突きつけをしてはいけない。心が弱っている時に、最も頼りにしたい保護者が突き放すような言動をとれば、子どもの心は引き裂かれてしまう。

そして、こうした突きつけをするときも、根本的にはあなたを大切にしている、最大の支援をしてあげる、ということも同時に示すことも重要です。

そもそも、「現実を突きつける」ことと「突き放す」ことは違います。現実を突きつけるけれども突き放しはしない。とても難しいですね。一朝一夕にはできません。相互の信頼があって成立することですが、今回も結構冷や汗をかきました。「大丈夫かな~」と探りながらの会話でした。

 

翌日、どうなることかと気になりましたが、気にしたところで本人がするしかないので、後は子どもにおまかせです。結局、登校しました。

正直ほっとしましたけどね。