不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

目覚まし時計で起きています

不登校の我が子。最近、起立性調節障害らしい傾向をみせています。

朝、「頭がくらくらする」「調子が悪い」と言うことが多くなりました。

しかし、4月からは専修学校に通学します。不登校の子専用のコースなので、まずは遅刻してもいいので、ゆっくりと、マイペースで通学していいと言われてはいます。

とはいえ、できればこれまでよりも早く起きて出かけられるようになって欲しい、とは思ってしまいます。

 

我が子はなんだかんだと必ず8時には起きるので、まず自分で目覚まし時計をセットし、それで起きられるようにしてみようと考えました。

専修学校に行くには7時に起きる必要があるから、明日から7時に起こします」と言っても、きっとダメでしょう。7時に起きられるようにはならないでしょう。

 

7時に起きられるようになるには、「自分の意志で」「無理強いすることなく」7時に起きることを促す必要があります。

そのために考えたのが、目覚まし時計です。

 

我が子は、専修学校に行くにはこれまでよりも早く起きなければならないということは、理解しています。

 

なので、「専修学校に行くためにも、ちょっとずつ早く起きられるようになるといいね(パパ)」と伝え、「そのためにも目覚まし時計で起きてみるかい?(パパ)」と言ってみました。

すると、「うん、やってみる(我が子)」という返事だったので、やってみることにしました。

「何時にしようか?」(我が子)

「うーん、今は8時に起きているんだっけ?」(パパ)

「うん」(我が子)

「なら、とりあえず8時から始めてみるか」(パパ)

「わかった」(我が子)

 

というやり取りをして、目覚まし時計の使い方を確認し、渡しました。

 

翌朝。

これまではパパが朝になると起こしていたのですが(起こした後、リビングで8時まで寝ている)、朝起こさないでいました。

すると、8時に自分から起きてきたそうです(ママ談)。

 

連日、このようにできているので、当面は大丈夫そうです。

今回は、目覚まし時計を「自分で」セットし、「自分で」起きる、というように「自分が必要と思うからやる」という自律的動機づけを促した点がポイントです。

「起こされる」というのは他律的(させられる)なので、なかなかモチベーションは高まりません。嫌々やっているだけなので、長続きしません。

 

また、元々8時には起きていたのですから、8時に目覚まし時計で起きることは比較的簡単にできそうです。

これは「自分にはできる」という自己効力感(セルフエフィカシー)を獲得させるための方法です。セルフエフィカシーを得るには、自分がやったこと(8時に目覚まし時計をセットして起きる)ということが「成功裏」に遂行されることで、「やればできた」という成功感(できるという感覚)を掴むことが大切です。

 

しばらくは、様子見をします。

「できれば自分から徐々に起きる時間(目覚まし時計のセットする時間)を早くして、徐々に早く起きられるようになってくれるといいのだけど」と願っていますが、思う通りにはならないでしょうね。

そこで、焦って「もっと早く目覚まし時計をセットしよう」と指示(強制)しないように気を付けたいと自分に言い聞かせています。