不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

久しぶり(2年ぶり)に家族でキャンプに行きました

話が前後するのですが、夏休みに入ってすぐに、家族でキャンプに出掛けました。ロッジの前で野外BBQができ、綺麗な川で安全に遊べる「お手軽キャンプ場」です。

ここのところ3年続けて夏休みに出掛けているのですが、昨年は不登校の我が子が「行かない」となって、一人でお留守番し、下の子と両親の我々3人でキャンプに出掛けていました。

しかし、今年は、不登校の上の子は「どうしようかな~」と迷っていたのですが、「やっぱ行く!」とのこと。

 

家族4人で外泊するのは久しぶりです。キャンプ場に昼過ぎに到着し、一息ついてから

「川に遊びに行こう!」(パパ)

「うん、行こう!」(不登校の上の子)

「うーん、いいかな」(下の子)

(えっ?下の子は昨年めっちゃ楽しそうにパパと川遊びしたじゃん!)

「行かないの?」(パパ)

「うん、いいや~」(下の子)

 

まあ、いいか。不登校の上の子と一緒に直ぐ近くの川に遊びに行きます。

「うわーきれい」(不登校の上の子)

素足にかかと付きサンダルで川に入ると冷たくて気持ちがいい。深い緑の低山に囲まれ、清々しい空気。きれいな自然はいいですね。

 

しばらくパパと二人で川遊びして、「また来年もここに来たい!」と目を輝かせていました。実は不登校になった中1の夏にも来ているはずなのですが、不登校の上の子は、ここに来てキャンプしたことを覚えていないのです。

「こんなところがあるんだ~。来年も来ようね!」と不登校の上の子。

やはり、不登校になったばかりのあの頃の我が子は、いろんなことで頭が一杯になっていて、キャンプに家族で来たことも忘れてしまう状態だったのかな。本当に大変だったんだろうと思うと、ちょっと泣けてきました。

でも、「また来年もここに来たい!」と言った時の、はじけるような笑顔を見て、ともてうれしかったです。もちろん、「うん、また来ようね」と返事しましたよ。

 

さて、川遊びから戻ってロッジで休憩。実はWifiがあって、ネットやYoutube、スイッチもできるのです。クーラーも効いているので「うーん快適」。本当のアウトドアの方々からは叱られてしまうくらいのインドアです。でも、このお気軽さがいい。

 

夕方から火起こしをしてBBQを開始。持参したお肉を焼いて、子どもたちの大好きな「カルビずくし」です。カルビに満足した子どもたちは「マシュマロ焼き」でデザート。大満足した子どもたちは一足先にロッジに。その後、ゆっくりと肉を焼きつつビールで一杯。やはり、家族全員で来た方が楽しかったですね。

焼き肉にビールを片手に、夫婦で「上の子も本当に元気になったね」と語り合いました。

不登校になりたての頃は、スクールカウンセラーに相談してから小児心療内科の病院を受診したり、フリースクールに行くことを促してみたり、いろいろと動いてバタバタして、子どもを「動かそう」としていました。でも、「動かそう」としても我が子は「動かなかった」です。むしろ「おまかせ」していたら自分から「動きだし」ました。

そして、こうして、再び家族みんなでキャンプ(BBQ)に来ました。

「行かない」と2年前には言っていた不登校の我が子は、「また来たい」と言い、自分から動くようになってきたのです。