不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

相談室の生徒たちと映画を見に行くことに!

相談室登校も順調となった7月、梅雨も明けると、出かけたくなる季節ですよね。一方、新型コロナ感染拡大も収まらず、大変な状況ではありますが。

体験会の話と前後してしまいますが、どうやら、相談室で仲良くなった友だちや、小学校からの友だちと、「夏休み前に映画を見に行こう」という約束をしてきました!

しかも、「一緒に行きたい~」という相談室の生徒も加わり、総勢5名で行くことになりました。電車に乗って数駅で、大型ショッピングモールの映画館があり、以前から家族で車でよく出かけていたところです。

なんといっても、相談室登校の子ども達が、自主的に遊びに出かけようとするということに、正直驚きました。そうですよね、相談室登校をしている子どもだって、本当は元気に遊びたいんです。学校の教室に行けないだけであって、それだけなんです。

とってもいいことだと思いました。ついつい、当の我が子より親の方が浮かれていたかもしれません(笑)。

 

我が子は、小6の時に、仲の良い友だちと大型テーマパークに出かけたこともあり、これ位であれば特に心配はありません。意外にしっかりしているんですよね。

 

5名の中には、小学校以来の友だちや、この間二人でファミレスに行った新しい友だち、さらには、まだ親と一緒になんとか相談室に来ている生徒も含まれているそうです。

相談室で「映画見に行きたいよね」という話になり、そうしたら、相談室にいた生徒がみんな「行きたーい」となって、5名になったそうです。

きっと、5名の親や保護者は私と同じようにドキドキしつつもとても喜んでいたに違いありません。

 

相談室登校についてきている親御さんが、映画を見る当日も子と一緒に来るとのことなので、なおさら心配ないですね。その親御さんが一緒に来ることは、我が子も含めて誰も気にしていないようです。そういった「違い」を「当たり前」と思えるのがいいなと。

 

見る映画は「コナン」です。無難ですね。

映画館自体はコロナ対策にも気を遣っており、密ではないので大丈夫かなと思いました。その頃は、まだ、今ほど拡大していませんでした。

 

映画の席を予約した後、ショッピングモールの中を散策したり、ゲームセンターで遊んだりしていたようです。「太鼓の達人」が大人気だったそうです。

そういえば、パパのスマホに電話が掛かり「今、ジグソーパズル屋にいるんだけど、欲しいパズルがあるから買ってもいい?」と。

「んー、買うこと自体がダメではないけど、持たせたお金でパズルを買うと映画を見たり、ポップコーンを買ったりするお金が無くなるよ」(パパ)

「そうかあ~(残念そう)」(我が子)

「また別の時に一緒に行って、買ってあげるから。映画を楽しんできな~」(パパ)

「わかった~」(我が子)

 

とても楽しそうに話していたので、よかったです。

 

「コナン」の映画は、夕方遅めからの1本しか上映していなかったので、帰りは遅くなるというのは分かっていました。

7時過ぎになり、ちょっと心配になるのですが「あんまり電話するのも自立心を損なうしな~」と躊躇。

しかし、夜の8時過ぎても帰ってこないので、さすがにスマホに電話をすると、出ないです。

うーん、ちょっと心配になったら、「ただいま~」と元気に帰ってきました。

駅から家の近くまで、友だちと一緒なので、まあ大丈夫とは思っていましたが、元気に帰ってきてホッとしました。

 

一日遊んで、映画を見た相談室の5人。楽しく、家に帰ったみたいです。

本当によかった。学校に「普通に」行っていなくても(相談室には行っていたが…)、不登校であっても、友だちと楽しく遊ぶことは、とてもいいことです。不登校であることと友だちと遊ぶことは別ですからね。

かなり楽しかったみたいで、あっちこっちで楽しく遊んでいて、「カオスだったよ」と楽しそうに話してくれました。親御さんと一緒に来た子も、一緒にジグゾーパズル屋に行ったみたいで、「親に『もっと小さいサイズにしなさいよ』と言われていたよ」と楽しそうに話していました。

とてもよかったな~

相談室の子どもたちだけで、遊びに出かけるって、結構あることなのかな?

ともあれ、こんな風に、臆することなく遊びに外に出る、ということができているのは、とてもいいことです。