不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

春休みとなる

中2の3学期も何はともあれ、相談室登校がまあまあ安定して経過し、中3前の春休みとなりました。

思うとあっという間なのかな。どうだろう。行き渋りから、不登校でいいんじゃない、となるまでは長かったですね。不登校でいいじゃない、子どもにおまかせ、と思えてからは、自然な時間の経過だったかな。家では楽しく家族で過ごせているので、ストレスはないので、やはり自然な時間の流れでしょうか。

さて、春休み。ちょこちょこと友だちが遊びに来るのは相変わらずですが、ちょっと驚いたのが、我が子が友だちの家に遊びに行くことが生じてきたことです。

小学生の時は、友だちが我が家に来ることはもちろん、我が子が友だちの家に遊びに行くことも度々でした。不登校になってからは、友だちの家に遊びに行ったことがなかったので、うれしい意外でした。

春休みなので、日中に歩いていてもいいということもありますが、友だちの家に行けるだけの「自信が出てきた?」「後ろめたさが薄まった?」なのでしょうか?

毎日、自転車で相談室ではありますが、登校して、出かけているということが、良い方法に作用していることは間違いなさそうです。

中1の不登校になったばかりの頃、フリースクールの体験会に引っ張り出そうとして我が子と一緒に最寄り駅まで行ったときの「背中を丸めていやいや歩く、後ろめたそうな我が子の姿」と比べると、本当に元気に自転車で出かけていく姿が、うれしくありました。

あの時、あの後もフリースクールや教育センターなどに「無理やり」連れて行こうとし続けていたら、どうなっていたのだろうか。背筋を伸ばして、笑顔で、友だちの家に遊びに行くようになっていただろうか。

その答えは、わかりません。

しかし、私たち親は、今の我が子の姿をみていると幸せです。自分がしたいと思うことを、自分がしたいからする、生命力を我が子から感じることができます。「生きるエネルギー」があれば大丈夫、今だからなのでしょうが、そう思うことができます。