不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

もっと上手くなりたい。だから学びたい。

CG加工にはまっている不登校の我が子。

学校に行っていない時間のほぼすべて、CG加工に没頭していることもあるようです。

 

我が子はAD/HDの傾向があるので、Youtubeを見ているときは立ったり座ったり、猫を撫でに行ってみたり、麦茶を飲んだり。すっごく動き回っています。でも、CG加工をしているときは、ずーっと座って集中しています。

注意機能には「持続性注意(1つの事に集中し続けられる力)」「選択性注意(多くの情報の中から目的とする情報を抽出する力)」「転換性注意(1つのことを集中して行っていても、適切に他の事にも注意を向けられる力)」「配分性注意(複数の事に注意を払いながら、複数の事を実行できる力)」があるといわれています。

我が子が最も苦手なのは「配分性注意」です。また、1つの事に興味がないと、あちこちに注意が分散してしたり(他の子よりヒドイ)、楽しくなると身体がソワソワしてしまったりします(他の子よりヒドイ)。

しかし、自分がやりたいと思うことに対する集中力があるのです。パパである親の私が見ても、結構すごいなと思うくらいです。

注意欠如といっても、「注意力がない」でかたづけるのではなく、その子の注意力の特性を見極めて対応してあげることが大切なのだなと、我が子を見て改めて認識しました。

 

さて、GimpでCG加工をしていると、やはりイラレを使って自分のイラストを描いてみたくなるようです。しかし、正直、我が子は手先があまり器用ではなく、上手になかなか描けない。小学生の時に、イラストの書き方の本を数冊買って、何度も書いてみたけれども、思うように描けなくて、ちょっとくじけた経験を持っています。でも、素直でかわいい絵なので、自信を持っていいと思っているのですが。。。

ともあれ、我が子はイラレでいくつか描いてみたようですが、なかなか難しいと感じているようでした。

そうした自分の才能の程度も考えてでしょう、我が子は、自分でイラストを創り出すのではなく、イラストの背景などを描き込んでいく仕事をしたいと言うようになりました。

ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド」など、最近のゲームは背景の造り込みも素晴らしく、実際、多くの人がCGの作成に関わっているようです(エンドロールに多くの方々の名前が出てきます)。「ゆっくりキャラ」の加工も、イラスト自体は作成者がちゃんといて、その方のイラストのパーツや色を少し加工する、というものです。そういうことがとても楽しい、ということに自分で気がついたのでしょう。

「自分がメインでイラストを描いたりするのではなく、サポートするような仕事。キャラの背景の扉が閉まる数秒、みたいなところを描くような仕事がしたい」「自分が目立つのではなく、サポートするのが好きだ」と言うのです。

 

もしかしたら、もっと大きな夢を持て、という意見・指導もあるのかもしれません。しかし、パパとしては、よく自分のことを見ているし、それでいいと思うんです。

 

我が子も中2になると、「進学」というものが話題になってくるし、周りの様子からも意識に上ってくるのでしょう。

はっきり言って、我が子は普通の全日制の高校に進学することはできません。通信高校か、定時制高校か、それともとても自由な教育方針を持っている高校か・・・

我が子が入学可能で(うーん、それは大切な要素)、かつ、子どもの適正に合った学校。我が子が学びたいことが、ある程度学べる。その候補を探してあげるのは、親の任務でしょう。

夫婦でいろいろと探すことから始めました。