不登校の子の父親である公認心理師が語るブログ

不登校の我が子の出来事を、父親かつ教育現場で働く公認心理師の立場からお話します

期末試験は受けられた

専修学校になんとか週1回通っている我が子。

なんとか、期末試験を受けることができました。

 

かなり、かなーり、しんどかったようです。

行かなければならない日の前日、夜遅く「明日、というか今日、学校に行くのめっちゃつらいんだけど」と訴えに来ておりました。

「どうにかしなければならないのは自分だ」ということは、本人もよく分かっているようです。でも、つらい気持ちを「聞いて欲しい」「受け止めて欲しい」のですよね。

「受け止める」のも大変ですけど...

 

試験当日もちょっと遅刻してしまいましたが、最後まで期末試験を受けたそうです。

ものすごく頑張ったのだろうな!

CGを学ぶために専門学校に行きたい。そのためには高卒同等資格をとらなければならない。だから...という気持ちで頑張ったようです。

 

自分が目標とする事を実現する(手に入れる)ためには、何かかしら「向き合ったり」「乗越えたり」しなければならない事が起こります。「向き合うこと」や「乗越えようとすること」はとても大変なことです。それは子ども一人一人、内容も、大変さも、違います。私たちにできるのは、「向き合おう」「乗越えよう」としている子どもに寄り添ってあげることだけです。「先に乗越えて引き上げること」ではないし、「壁を壊してあげること」でもありません。「向き合おう」「乗越えよう」とする子の「大変さ」を受け止めてあげ、心を支えてあげることしかできません。

 

すごく、頑張ったね。

 

 

とりあえず登校しています

不登校の我が子ですが、何とか週1回、登校しております。

「学校が嫌」ということです。

期末試験もあるので、イヤイヤながらも通っています。

 

中学校の相談室は、自分が行きたい日に、行きたい時間に、居たいだけいればよかったのですが、「期末試験を受けなければならない」となると「~したい時にする」わけにはいかなくなります。

それが、我が子にはストレスなのでしょう。

同じ週1回の登校でも、期末試験うんぬん前と期末試験に向けてでは、かなり大変そうになっています。

 

きっと、このあたりに我が子が向き合わなければならない、越えなければならない「なにか(現代社会で生きていくための課題)」があるのでしょう。

 

でも、これは「他者」が教えられるものではありません。

自分で気が付いて、向き合っていくことでしか、越えることはできません。そうなるために、少しサポートすることはできるでしょうが、待つことしかできない。

 

待つこと...

「いつまで待てばいいの...」つらい親の気持ちも、もちろん感じています。

でも、待つしかない。

 

あとは、上手に向き合わせながら、支えることのできる存在、心理師がサポートできる場合もあるかもしれません。

人と会うのが怖い

不登校の我が子。なんとか週1回専修学校に行くということを続けています。

ちょっと顔を出すだけと行って、少しデッサンの授業を受けて帰ってきたりしています。デッサンは楽しいみたいで、一所懸命取り組んでいるようです。

 

さて、そうとうはいえ、学校ですから単位習得のために期末試験を受けなければなりません。補習としての課題を行うことでなんとか試験は受けられるとのことですが…

しかし、これが我が子にはプレッシャーになったようです。

これまでは自分の行けるときに学校に行っていたのですが、「試験のために、登校『しなければならない』」となったことで、ストレスが加わってしまったのかと思っています。「しなければならない」というのはストレスですよね。

 

これまで週1回の登校ですから、積み残した課題もそれなりにあり(結構割り引いてくれています)、週1回の登校では課題がやりきれなさそう。そこで、連日登校しようと試みたのですが…

行けませんでした。

では、課題を持って帰ってきて家でやるのは…

「学校のものが部屋にあるのが嫌だ」というので無理...

八方塞がりですね。これは。

 

頑張って週にもっと登校するか、課題を家でするか、単位習得をあきらめるか、の三択だということ、どうするかは自分で決めるしかないということを、諭して伝えました。

 

我が子は、何度もパパの所に話に来て

「人と会うのが怖い」

「電車に乗るのが嫌だ」

など、学校に行けないことの「理由」を見つけてはパパに報告しに来ました。

 

これに対しては「受け止めてあげること」はできますが、「どうすればいいのか」を指示することはできません。自分で決めることだからです。

 

しばらくして、「週1回登校して、できるだけやって、それでも終わらなかったら家に課題を持って帰って、試験までにやる」という結論を持ってきました。

できるかどうかは分かりませんが、そうさせてみることにしました。

いろいろ調べたけど、今の学校に行く

今年の4月に高等専修学校に進学したばかりの我が子(不登校児です)。

「自分のやりたい事を学べない」ということで、学校を辞めようかなと言っていたのですが…

 

子どもは自分なりにいろいろ調べたところ、通信高校は家で勉強をしないといけないので、それは自分には向かないとのことでした。

「家では勉強したくない(絵やイラストを描くのはいい)」

「家では勉強したくないから、通信高校は…やっぱりやめておこうと思う」

「今の専門学校なら授業の単位がちょっと『ゆるい』ということなので、今の学校で高卒の資格を取ろうと思う」

ということでした。

 

とりあえず、今の高等専修学校は「不登校児を対象としたコース」があるので、最初の1年はおおらかに対応してくれるのです。

「せっかく心を新しくして期待して学校に来たのだから、進級させてあげたい」と先生方は考えてくれているのです。進級できたことで自信をもって、学校にもっと来れるようになれるといいなと、配慮してくれているのです。

 

そこに甘えている状態ですが、まずは自分の意志で学校に通う、ということが大切かなと思っています。

 

そんなやり取りの翌日から、週に1回は登校しています。自分で「最低でも週に1回は学校に行く」と決めたようです。

まずはそこからですね。

温かく見守りましょう。

 

学校を辞めようと思う

不登校の我が子。GW明け、とりあえず学校に行くと言っておりましたが、結局休んでしまったようです。

GW前にデッサンを学んできたので、その時に書いたデッサン帳を持って帰ってきたのですが、どうもそれが気になって仕方がないようなのです。

「学校のものが部屋にあると、捨ててしまいたくなる!」と言うのですね。

まあ、その気持ちも分かりますが、ではなぜ持ち帰ってきたのか? と思っちゃいますが… まあ、何か理由があったのでしょう。

 

そういうこともあり、「とりあえず学校に行って、デッサン帳を返して帰ってくる」と言っていたのですが…

寝坊して気が付いたら昼前...なので行くのやめたとのことでした。

 

その夜、突如リビングに来て、

「学校辞めようと思う」(我が子)

「なぜ?」(妻)

「学校は美大を目指すための授業で、もっと基礎的なデッサンが学べないから。デッサンは美術教室みたいなところで勉強したい」(我が子)

「でも、高校卒業していないと専門学校に行けないよ」(妻)

「うーん」(我が子)

「通信教育とかもあるけどね」(妻)

「それそれ、通信で高校卒業の資格をとって、デッサンは美術教室で鍛えて」(我が子)

「まあ、自分で調べて考えてごらん」(妻)

 

ということで、子ども自身に調べさせて、考えさせることにしました。

 

「美術教室についても直接行って、やりたいことが学べるのか確認した方がいいよ」(パパ)

 

さて、どうなるのでしょうか。

かなり、早計な感がありましたが、そこの指摘はしないでおきました。

本人がしっかりと納得するように、しっかり下調べをするようには促しましたが、子どもにおまかせすることにしました。

 

突然、明日は学校に行くと宣言!

不登校の我が子。

1週間まるまると学校を休んでおりましたが…

日曜日の夜、突然、「やっぱり明日は学校に行く!」と結構力強く宣言しに来ました。

 

はて?どうした?と思っていると、

「ネットでも調べてみたけど、やっぱりCGデザイナーになるには基礎画力がとても重要だということがわかった。だから、学校にデッサンをしに行く。」とのことでした。

 

きっと、休んでいる1週間、いろいろと悩み・考え・調べていたのでしょうね。

絵を描くにも、CGするにも、基本的な画力が必要とは学校の先生からも言われていましたが、自分でも調べて再確認したのでしょう。そして、何よりも「CGを作成する現場に携わる仕事をしたい」という意志が(この時は)強くなったのでしょう。

気持ちが浮き沈みすることは不登校児によくみられると思います。

今回もそうだとは思いますが、今までの中では比較的「強いアピールだったな~」と感じたのも実際のところです。

「とりあえず、明日は行くだろう」と感じました。

 

そして、当日。

行きました。自分で起きて、朝ごはん食べて、準備して、行きました。

しかも、1日授業を受けて来たそうです。デッサンの練習もさせてもらってきたようです。

何となくですが、帰ってきた我が子は、「充実感」のようなものを身にまとっているように見えました。

 

では、その翌日は?

祝日です。GWに突入です。良いタイミングなのか、悪いタイミングなのか。関係ないでしょうね。行くときは行くし、行かない時は行きません。

子どもにおまかせです。

 

1週間おやすみです

不登校の我が子。この前の週は、なんとか2日(2回ですね、タッチアンドゴーもありますし)学校に行きましたが、その翌週は… はい、1週間まるまる休みました。

まあ、疲れたんでしょうか。なかなか難しいですよね~

 

「デッサンを基礎から学びたい」と言うので、デッサンの授業のある日だけでも、まず行ってみるかなという話し合いをしていたのですが、結局、デッサンの授業のある日に行きましたが、デッサンの授業は受けずに帰宅してきました。

やはり、「学校に行く」ということだけでも、ものすごいエネルギーを使っているのではないかと感じます。

2回学校に行っただけでも、1週間は休まないと、心のエネルギーが補充されないのでしょう。

 

ここで無理を強いると、また心のエネルギーが枯渇してしまうに違いありません。

 

学校に行くように促すことはしませんでした。

ここも、子どもにおまかせしましょう。